EVER UPWARD. WE CAN DO IT.

BENI【平井堅 魔法って言っていいかな】の英訳が美しすぎる

2019/07/08
 
この記事を書いている人 - WRITER -
バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

 

平井堅の40枚目のシングルとして発売された「魔法って言っていいかな?」、実はBENIが英語でカバーしているって知っていましたか。平井堅の世界観を壊すことなく、見事に英訳された歌詞、BENIの高音で透き通るような歌声。聞いているだけで泣けるような、歌詞と声のあたたかさと美しさ今日は翻訳家の視点から、この歌詞の魅力を存分に解説していきます。

スポンサーリンク

大げさなことはできないけど、君を笑顔にする魔法がある

 

平井堅の歌の特徴は、彼女に対しての深い愛情が感じられるところ。可愛くて、愛しくて仕方ないんだな~というのを感じさせる歌詞が、心にぐっとくるんですよね。

平井堅オリジナル

大袈裟な事は 何も出来ないけど

君を笑顔にする魔法はいくつか持ってるんだ

(歌「魔法って言っていいかな」より引用)

BENIカバー(英語歌詞と翻訳)

‘Cause even though I’m just a simple girl and I can’t give you the world.

わたしは普通の子で、凄いことはなにもできない

I promise that I have a couple magic tricks.

でも、わたしはいくつか魔法をもっているの

I know will make you smile.

あなたを笑顔にする魔法を

7曲目(魔法って言っていいかな カバー 3分23秒から)

 

英訳のポイント

凄いことはなにもできないけど、を「I can’t give you the world.(あなたに世界をあげることはできない)」と、「I know will make you smile.(でも知っているの、それがあなたを笑顔にすることを)」、「I promise that I have a couple magic tricks.(わたしが持っているいくつかの魔法で、ぜったいに)」と訳しています。

他記事でも書いていますが、言語は直訳することはできないのです。でもこの英語からは、言葉が違うのに、平井堅の世界がまるで手に取るように伝わってくる、そこが凄いのです。

 

悲しみが襲ってきて、たとえ、君を笑顔にする魔法が消えても

 

平井堅のオリジナル歌詞

立ってられないような悲しみが襲って来て、君を笑顔にする魔法が消えてしまったら

一緒に泣こう 一緒にもがこう 一緒に生きよう

見つかるまで探し続けよう

(歌「魔法って言っていいかな」より引用)

聞くだけで泣けてしまうこの部分、なんともいえず、心があたたかくなる人も多いのではないでしょうか。悲しみは避けられない、いつなにがあるかもわからない、でも大したことはできないけど、ずっと側にいると。ひとりじゃない、ってそれだけで、物凄く支えになるんですね。英訳も見事にその「あたたかさ」を表現しています。

BENIカバー(英語歌詞と翻訳)

Even when the sun has come, And all the magic’s faded away

もし、なにかが起こって、魔法が消えてしまったとしても、

Every time you’re falling, I’ll pick you up, you know I’m here to stay.

あなたが立ち上がれなくなっても、わたしはここにいる、必ず助けにいく

Together we can cry, together we can fly

一緒に泣こう、一緒にあがっていこう

Together we’ll have won, till we find.

見つかるまで、もがこう

Another way eventually.

別の魔法が見つかるまで

Something magical for you and me.

そう、なにか、また、あなたとわたしのための魔法

 

英訳のポイント

「Even when the sun has come, And all the magic’s faded away(例え太陽がきて、全ての魔法が消えてしまっても)」、大げさな例えになっているのは歌詞ならではかしら。「Every time you’re falling, I’ll pick you up, you know I’m here to stay.(あなたが落ち込むたびに、わたしがあなたを立ち直らせるわ。知ってるでしょ、ここにいることを」

「Together we can cry, together we can fly(一緒に泣くことができるよ、一緒にあがっていくことだってできる)」「Together we’ll have won, till we find.(手に入れるまで、一緒に探し続けよう)」「Another way eventually.(違う方法を)」「Something magical for you and me.(なにか、あなたとわたしのための新しい魔法を)」

一緒に泣こう、もがこう、探そう、があたたかく訳されているなーとかんじました。この歌詞のキーである、「そばにいること」「どんな状況でも」「一緒に生きていきたいと思うこと」これがBENIの歌詞の軸になっており、だからこそ、元の世界観を壊さずにいて。それを高音でBENIが歌う声で、心に染みる歌になっているのかも

 

あとがきにかえて

元々平井堅が歌う原曲が大好きだったのですが、Apple music(定額聴き放題)のなかにBENI versionがあり、何気なく聞いてみたのですが、凄く綺麗な英語に翻訳されていて、思わずなんども聞き直してしまいました。お世辞もなにもなく、本質をついたうつくしい翻訳だと思います。ニュアンスが上手に伝わるって素敵ですね。核や、感情が伝わる翻訳ができるよう、わたしも精進していきたいなとおもいます。

(歌詞はうたまっぷhttp://www.utamap.com/index.htmlから一部引用)

スポンサーリンク

この記事を書いている人 - WRITER -
バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です