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【どこにもない国】心が熱くなる,あらすじと見どころ

 
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち、英会話スクールの公式カウンセラーを併任。

 

「どこにもない国」は2018年3月に放送されたNHK特集ドラマです。終戦後、旧満州に取り残された150万人の日本人満州に住む日本人を故郷に返すために、引き揚げ船を出そうと、立ち上がり命をかけて奔走した勇敢な3人の男の物語、中国当局にソ連兵に捕らえられ、アメリカ兵士に捕らえられ、それでも諦めなかった日本人の命をかけた物語。そんな心が熱くなる「どこにもない国」のあらすじと見どころをご紹介します。

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「どこにもない国」のあらすじ

 

前編「命をかけた満州からの脱出」

(https://www4.nhk.or.jp/P4600/より引用)
1945年、満州製鉄で働く丸山邦雄(内野聖陽)は満州にて終戦を迎えます。しかし150万以上の日本人はソ連占領下の満州で略奪や暴行にさらされ、飢えと寒さの中、多数が命を落としていくことに「どうにか日本人を満州から引き上げなくては」と奔走する丸山そこで丸山が出会うのが満州で17支社を持つ建築会社を牽引してきた新甫八朗(原田泰造)と、即断即決でまっすぐな男武蔵正道(満島真之介)丸山はともに祖国日本にこの状態を訴えるため満州脱出を決意します。

一方残された家族たちは不安の中も夫を信じる決意を下す。とくに丸山の妻・メアリー(木村佳乃)はアメリカ生まれ日系二世で教会の力を借りつつ、不安がる新甫の妻・マツ(蓮佛美沙子)を鼓舞して強く生きていく一部の有志に助けられ、脱出に踏み出す3人を次々と絶体絶命の危機が襲うのです。

 

後編「引揚げは実現するのか、150万同胞を祖国へ」

(https://www4.nhk.or.jp/P4600/より引用)

様々な尽力と交渉をへて、アメリカの輸送船で丸山邦雄(内野聖陽)は満州から帰国を果たします。待ち構えていた新聞社を前に「満州からの引き上げ」を訴えますが、彼らが帰国したという事実以外は新聞には一切載ることはないのです。記者は「今の日本には上も下もない、あるのはGHQだけだ。そしてそれにはソ連も含まれている,都合の悪いことはすべて潰される」といいます。

彼ら3人は日本中を巡り、民衆を盛り上げるため、世論を盛り上げようと手を尽くします。そして吉田茂(萩原健一)やマッカーサーにも直訴、同胞の帰国を訴え続け、1946年4月、ついに悲願がかない、引き揚げが始まり、何万人もの同胞が日本への帰還を果たすのです。

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どこにもない国、の見どころ

途中でわかる、タイトルの意味

(https://www.oscarpro.co.jp/news/entry/148021より引用)

ドラマのタイトル「どこにもない国」の意味が途中から段々生々しくわかってきます。旧満州の現実、死を待つしかなかった人々を救おうと、引き揚げ船の必要性を訴えても,新聞にはのらない。それを記者は「今の日本には上も下もない,あるのはGHQだけだ。そしてそれにはソ連も含まれている,都合の悪いことはすべて潰されるのです」と訴えます。

そして吉田茂氏(当時外務大臣でのちの総理大臣)いまは日本という国はどこにもない,連合国軍の完全な占領下におかれたままだ。外交ない外交をしなければならない」という言葉も印象深いのです。最終的にGHQの説得に成功して、満州からの引き上げ船がでることろではもう涙が止まりません。引き上げのために満州に一度戻って、拷問を受けてもやり遂げた満島さんの演技も圧巻です。自分の意思を突き通す人はかっこよいですね。

 

知っておきたい歴史のいち幕を、名演技で

(https://thetv.jp/news/detail/141549/より引用)

満州でなにがあったのかってあんまり(というか殆ど)学校で教わらないですよね。今もいたるところで現実に起こっている難民問題そういった「いま命をかけて生きている人たち」がいることを実感することができます。アメリカとメキシコの間の壁は中東からの難民を防ぐことが目的らしく(なぜならアメリカは出生地主義のため,そこで出産すれば国籍を得られるなど居場所ができるから)、でも日本もそういうことがあって、そこに命をはったひとがいたっていう事実に元気付けられるのです。人間てすごいなあと….自分も一生懸命生きなければ、と思えるのです。

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日本語・英語・中国語の交渉が満載なので、勉強にも

(https://blog.goo.ne.jp/burnvd1205/e/df04976d61d9aef1c5ec697f224c0eb3より引用)

悲しい旧満州の現実、ソ連兵による拷問や、略奪など悲しいシーンもたくさんありますが、メインが3人の「引き上げ船を絶対出すんだ」という目標におかれていて、「人々の強さ」「たくましさ」「生きたいという思い」が沢山詰まったドラマです。またこのドラマは英語・中国語での交渉も沢山出てくるので勉強にもなりますし,歴史を知るという上でもとてもオススメです。ぜひ機会があったらみてみてはいかがでしょうか。

通訳・翻訳の立場からいうとすれば、なにより丸山(内野さん)の英語がうまいんです。ザテレビジョンの質問にはこう答えていらっしゃいますが、相当練習されたんだとおもいます。言語は特訓あるのみですからね、勉強している人の励みになりますね。

特訓特訓の毎日でしたね。一番プレッシャーだったのは、投獄された時の「英語が上手すぎるから、俺たち投獄されちゃったんだよ!」っていうせりふで。「上手過ぎるんですかこの人! どうしよう!」っていう(笑)。とにかくアメリカンイングリッシュを勉強させてもらって、なんとかこぎつけたって感じですね。内野聖陽が明かす「どこにもない国」撮影の裏側!『あれ? 満島どうした?』https://thetv.jp/news/detail/141549/p2/より引用

 

あとがきにかえて

そもそも満州国自体が日本による傀儡(かいらい)国家で、世界に認められていない国だと内野さんはおっしゃっております。“終戦直後、日本が主権を奪われて、GHQの統治下に置かれて、「日本はどこにいったんだ、どこにもない国じゃないじゃないか」っていう意味もある”と。国ってなんだ、ってあらためて考えさせられました。無名だった丸山邦夫さんの話しが「エンターテイメント」として、硬いお話しじゃなく、「人を勇気付ける物語」として現代にかえってきたのはとてもうれしいことだとおもいます。それにしても、「杉原千畝」さんの映画もそうでしたが人はスイッチが入ると(理性がなくなると)本当になんでもするんですね…そこだけは怖いなとおもいました。そして人はいつの日も、結局時代に翻弄されるんだなあ、と。令和がどうか平和な時代となりますように。

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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち、英会話スクールの公式カウンセラーを併任。

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