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【外国人労働者受け入れ問題】外国人と共存するリスク3つ

2019/03/07
 
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

 

はじめまして、Naaya(@GogakuKimamani)です。

本業は通訳・翻訳、その他カウンセラーなど、語学に関する様々な仕事をしています。最近話題になる外国人労働者問題が少し気になるので、ちょこちょこまとめています。今回は何かと話題にあがる外国人と共存するリスクについて触れていきます。「何となく怖い」ではなく、「何が怖いか」がわかると打つ手が見えてきますよ。

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2019年春に起こること

 

2018年の12月25日、この先の日本を大きく変える方針が閣議決定されました。

政府は、いままで自然科学、人文科学、経営などに限っていた外国人労働者の受け入れを、農業や漁業、介護、建設、造船、宿泊など14職種の職にまで拡大。外国人労働者は、各国で実施される簡単な技能試験と日本語試験に合格すれば、日本で最長5年間在留(働く権利)が得られることになります。

そして注目すべきはその数で、政府は2019年4月から5年間で最大34万人を受け入れるとしています。移民政策に乗り出したのかと思いきやそうではなく、「一時的な労働を認めるもの」であって、「日本で生活基盤を築く目的ではない」、というのが政府の見解です。ただ、これは言葉を悪くすると、「出稼ぎ」のような形で大量の外国人が日本に流入する、という捉え方もできます。急速に進む外国人受け入れに、各地のサポート体制が追いついているのか、2019年4月以降起こり得るリスクをまとめました。

① 日本人労働者の怒りと反発

政府が新たに受け入れると決めた14職種は、当たり前ですが、現在日本人が従事している仕事でもあります。しかし、いずれも給料が低く激務の為に将来性が見えない、と学生にも人気が低く、そのため人手が不足して激務に、という負のサイクルで回っているのも、また事実。また日本人の雇用という観点から考えると、本国内の外国人労働者は128万人ですが、それに対して日本人の完全失業者は162万人ニートは2017年時点で71万人いるといわれています。日本人の労働事情、若者の雇用対策を無視して、新たに安く働ける外国人材を受け入れることに不満の声が出てくる可能性があります。

② 受け入れの仕組みが未完成のために起きる、不幸な事故

外国人受け入れの是非を問う前に知っておきたことがあります。

以前外国人実習生が「ヤギを盗んで、逮捕された」という事件がありました。ただ何とも責め難い経緯もあり、犯人の実習生は、ベトナムに家族があり祖国での月給は1万6千円ほど。日本で働けば月給20万から30万で、寮も確保されている、と自宅と土地を担保に銀行から150万円を借り日本に就いたものの、実際の月給は6万前後、加えて深夜までの長時間労働。何とか3万円程祖国に送っていたものの、疲れ果て、空腹に苦しみ、生き残るためにヤギを解体し、食したそうです。

言いたいのは、これは「外国人労働者だからおきた」事件ではないということ。もっといえばこれは人云々より、制度とサポート体制の問題ではないでしょうか。

どちらを擁護する気もないのですが、技能実習生を受け入れる側も、月7万前後の費用を負担している背景もあるよう。実習生の状態を知り、必要に応じてメンタル面のサポートが出来ていたら、このような事故につながる前に防ぐことができたのかもしれません。慣習が違う人を受け入れる以上、ミスコミュニケーションも、不測な事態もないわけがない、わけで、それをいかに前読みして防いでいくかがキーになりそうです。

 

③ 言語の壁、コミュニケーション不測によるストレスと不測の事態

これも実例ですが、以前コンゴ民主共和国の留学生が、バスケットボールの試合中審判を殴って自主退学に追い込まれたというニュースがありました。試合終了後、留学生は監督に抱きつき、「ごめんなさい、ごめんなさい」と2メートル4センチの大きな体をかがめ小さな子供のように泣いていたそうです。原因を紐解いていくと、この数ヶ月前彼の母国語であるフランス語を話せる人が学校にはおらず大半は翻訳機を介してコミュニケーションを取っていたそうです。これはおそらく、コミュニケーション不足により、適切にメンタルケアが施せなかったしわ寄せではないでしょうか。

仕事において、「言語を話せないこと」は大きなハンデです。筆者も少しカナダでインターンをしていましたが、6年以上経つ今でも思い出します。祖国ならなんでもないことも、他国にいくと「できない」扱いされる。聞き取れない、覚えられない、何度も聞く、怒られる、その繰り返しが酷くストレスで、心が荒んでいくのを感じていました。母国語で満足できる仕事ができることって、実はありがたいことなのです。

私のインターンは個人的な興味だったので割り切れたのですが、おそらく外国人労働者は裏に家族がいたり、借金があったり、重い物をと背負っている人が多いのだと思います。本当は家族といたい気持ちを我慢して、一定額稼いだら帰ろうと歯を食いしばっている人もいるのだとおもいます。勿論賃金が発生する以上、しっかりと働いてもらう必要があるので、甘くしろどうこうではないのですが、言いたいのは。身体面だけではなく、こういったメンタル面のサポート体制が、思わぬ事故、突然の事態を防ぐことにつながるのかもしれない、ということです。

 

まとめ

というわけで、まとめ。外国人労働者受け入れで懸念される問題としては、

  •  日本人労働者の反発、若年雇用問題の悪化
  •  受け入れの仕組みが未完成のために起きる、不幸な事故
  •  言語の壁、コミュニケーション不測によるストレスと不測の事態

の3点でした。

日本人の雇用をまずなんとか」とはいっても、日本の経済・社会基盤を支えているのは、「労働力」ですから、即戦力となる人材の収集が急務なのもまた事実かもしれません。カナダへ行くと穏やかな大地と国民性が広がっていますが、あれは資源があるからこその余裕なのでしょうか。「労働」を止めると経済が低迷する、それを必死で守ろうとしての策なのかもしれません。

それにしても、「働きたくない」と親のすねをかじる若者と、「祖国の家族を守るために」と歯を食いしばって働く若者が共存するのは少し不思議な感じがします。

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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

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