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【翻訳の仕事はなくなるのか】翻訳者が日々感じる、危機感と焦り

 
翻訳の仕事はなくなるのか
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

 

はじめまして、通訳翻訳のNaaです。いま世界は「AI」を最大限生かそうというフェーズにきており、Google 翻訳や、みらい翻訳をはじめとして、巷には優秀な翻訳機がたくさん溢れはじめました。その精度は翻訳者をも圧倒するもの、というわけで「翻訳の仕事はなくなるのか」を色んな視点から考察していきます。

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現在出ている翻訳機ってどのくらい優秀なの?

翻訳の仕事はなくなるのか

現在出ている「みらい翻訳」はTOEIC960レベルの英作文能力を持つといわれています。と言われても、どんなレベルなのかわかりませんよね。というわけでGoogle翻訳と、今話題の高性能翻訳ソフトを比べてみようと思います。

  • 英語原文

All rights regarding the Data, including the intellectual property rights, belong to the Company, whereas all rights including the intellectual property rights regarding the Mag Materials and Mag Reports belong to Mag online school.

英語の原文はよくある定型文を少し改造したもの、「データに関するすべての権利はMag online schoolに帰属しますよ」という文書です。これを元に、各翻訳サイトでどう訳されるのかを比較していきます

 

実際に翻訳ソフトの精度を検証してみた

翻訳の仕事はなくなるのか

  • Google翻訳

まずGoogle翻訳は所々英語が残ってはいたり、文章に違和感がありますが、「権利がMag online schoolに帰属する」ということ(文章の本質)はちゃんと訳せています結論として、下訳としては使えますが念入りなチェックが必要そうです。

  • みらい翻訳

そしてTOEIC960保持者と同等の英文を作れる、と噂のみらい翻訳の結果がこちらです。Google翻訳の文書を、まるで人間が書くような文章に応用したような文書が特徴です。ただMag online schoolの部分が、「会社名」ととられず、カットされてしまっているので、多少の付け足しが必要ですが、丁寧に訳されているのでこのままでも使えそうです

 

人間が訳するより、よっぽど正確な翻訳機

翻訳の仕事はなくなるのか

検証の結果を考慮していえることは、

  • 素人が翻訳をするより、翻訳機の文書のほうが正確かもしれない (もごもご..)
  • 自分で理解するために使海外企業とのメールには充分かもしれないけれど、
  • 公式な文書(※)を作るためにはプロのチェックが不可欠

(※) 契約書、公的な文書、意味を正確に伝えることが必要な場面など

というところでしょうか。

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具体的に「翻訳者の仕事」にどのような影響がでるのか

翻訳の仕事はなくなるのか

翻訳機が台頭してきたことによる、具体的な影響としては、

  • 英語 (読み書きのみだけ) できる人の需要は減っていく (ここが翻訳機が取って代わるフェーズ)
  • +αのスキルを持った人が登用されていく (英語ができるだけ、の人を企業は求めない)
  • 英語専任の人を雇う場合、かなりのスキルが求められる (リスニング力、スピーキング力、経験値など..etc)

といったことが考えられます

こう整理してみると「翻訳という仕事がなくなる」というより、「英語ができるだけでは食べていけない」といったほうが近いかもしれません。ただ「深層学習機能」を搭載した翻訳機が、どんどんパータンを学習して進化していった結果「ほぼ完璧な翻訳を作る」ことは、近い将来起こり得るのかなとおもいます。

 

ただ最終的にチェックを行うのは、プロの翻訳者

翻訳の仕事はなくなるのか

ただですね、どんなに機械が進化しても「最終的にチェック」を行うのは人間であることは変わらないとおもいます。それに翻訳といっても、「文芸翻訳」「映像翻訳」など機械が変われないものや「契約書翻訳」など定型文が多いけれど正確性が求められるもの、など色々な種類があるのですね

翻訳の仕事はなくなるのか

なかでも一番マーケットが広いといわれる実務翻訳は、ビジネス全般から、医学・薬学、証明書・公文書、特許、論文・学術などを含む、実務的な内容を扱うわけですが。ジャンルが広い一方でそれぞれの内容は専門性が高く、翻訳スキルだけでなく特定ジャンルの知識も必要となるのです。

なのでたとえ「めちゃくちゃ英語ができる翻訳機」ができたとしても、一概に「英語ができる」=「翻訳ができる」というわけではないのですね。

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まとめ

翻訳の仕事はなくなるのか

というわけでまとめです。

  • 翻訳機は進化しつつあり、「英語ができる人」はAIで代用が可能になりつつある
  • しかし高性能な翻訳文書をつくることができても、人間のチェックが必要
  • 公的な文書を、最終的にチェックするのは「プロの翻訳者」
  • 「翻訳者」は「ただ英語ができればなれる」ものではなく、特別な知識や文章力が必要になるため、

結論として、翻訳の仕事がなくなることはないでしょう。ただ下訳やプロに頼むまでもない簡単なものを翻訳機に任せることは増えてきていますので、「工数」自体は減っていくのかもしれません。でもリアルなところ、日々仕事をしていても、翻訳機の性能に圧倒される機会も多く、いまの英語スキルにおんぶに抱っこではまずいな、と感じています。何事もそうですけど現状維持は後退といっしょ、いまもいつでも学び続ける日々です。

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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

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