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【韓国への輸出規制】を超わかりやすく解説してみた

2019/09/02
 
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

 

最近日韓関係がテレビで報道されることが多くなってきましたね。いろいろありますが、よく出てくるのが「韓国への輸出規制」、それをはじまりにGSOMIA (日韓軍事協定) の破棄などほかにも影響がみられるようになりました。この記事では「なぜ日本は輸出規制に踏み切ったのか」、「それをすることにより韓国・日本にどういった影響が起きるのか」を貿易経験者の視点から、誰にでもわかるようなるべく簡単にして解説していきます。

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※ここでは海外で報道されている客観的な事実をもとに説明していきます

日本はなぜ、輸出規制をかけたのか

国際的なルール、また貿易の仕組みなどがいろいろ絡んできますので、じゅんばんに説明していきます。

安全を守るためのルールが、韓国側で守られていなかったから

 

かんたんにいうとですね。いままで普通にできていた輸出が簡単にできなくなったからです。そもそもですね、外国に物を売るにあってきまりがあるのです。それは、武器をつくるために使われる物は、輸出しないというものです。なので、そういった危険を回避するために、国際的にかんたんに他国に売ることができないように、規制がかけられているのです。かんたんにいうと、

 

ということですね。

 

具体的に、どんな風にルールを破っていたの

 

半導体をつくるために使われるフッ化水素ですが、じつは「大量破壊兵器」をつくるためにも使われるのですね。韓国はそういった品物を、不正にほかの国へ輸出していたのです。つまりですね、そもそも「軍事目的では使いません」という信頼のもとに韓国へ送り出した商品が「軍事目的で使うために、他の国にへまわされていた」わけです。

 

世界の安全・平和を守るための規則なのに、それを破られてしまっては日本もそのままにしておけず、最終的に輸出規制をかけることになったのです。

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輸出規制の内容をめちゃくちゃかんたんに解説

 

① 3品目の輸出を規制

  • 半導体やディスプレイの製造に必要な感光材(レジスト)
  • エッチングガス(フッ化水素)
  • ディスプレイ用樹脂材料(フッ化ポリイミド)

かんたんにいうとですね、

  • いままでこれらの品をかんたんに輸出できたけど、
  • 今後は、個別に「軍事目的にはつかわないよ(他の国にも渡さないよ)」という誓約書をつくって
  • 毎回、税関の審査を受けなければいけなくなった

ということですね。ちなみにいまちまたで騒がれているのはこちらの3品目規制です。

② ホワイト国 除外

いちばん最初にご説明したとおり、「軍事目的に利用」されないよう「本当にその国にこの商品を売って大丈夫か」ということは厳しく審査されています。でもですねものすごいたくさんの商品が国をこえて売買されているわけです。なのでいちいち、

なんて、いちから調べていたらものすごく大変。そこでもう少しだけかんたんにできないかとつくられたのが、ホワイト国 (問題ない国にたいしては輸出を優遇しよう) という制度です。

ふつうは「この商品は、武器をつくるためにつかわれるかもしれないから用途をチェックさせてもらいますよ」となるような品物でも、ホワイト国はそれをスキップできるので他の国よりもかんたんに輸出することができるのです。(業界用語では、キャッチオール規制といいます) ちなみに韓国はホワイト国にはいっていたのですが、日本は2019年8月韓国をホワイト国から外すことを決めました。

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なぜ韓国は、この規制に敏感に反応するのか

ここからは実際に貿易をする会社の立場からみていきますね。「毎度の審査」が必要となるということは、つまり手間が増えるってことです。これはじっさい取引をするひとたちにとって結構おおきな負担だったりします。

基本的に書類がそろっていて、懸念がないことが確認されれば輸出できるのですが、それでも手間が増えることには変わりません貿易はまさにスケジュールとの戦い、「この船にのせよう」と決めたら何日も前から準備して、倉庫までくるまではこんで、予約した船にのせるわけですが。そこで「輸出許可がおりない」となるとすべてのスケジュールが狂ってしまうのです。

荷物が時間どおりにつかないと工場のスケジュールにも影響が出ます。韓国では規制のかかった品目の仕入れ元を 日本ではなく、中国や他国に変更しているところがいま多いと報道されているのはそのためです。たしかに手間がかかるうえ、会社にとってもリスクが増えるとなると、今まで通りに取引ができるかといわれると、「…….」というかんじですよね。

 

まとめ

日本はなぜ、輸出規制をかけたのかというと、

  • 安全を守るためのルールが、韓国側で守られていなかったから
  • 輸出規制の内容は、
    •  ① 3品目の輸出を規制
    •  ② ホワイト国か韓国をはずす
  • なぜ韓国は、この規制に敏感に反応するのか
  • その理由は手間が大幅にふえて、リスクをきたしかねないから

ということでした。この記事では、韓国への輸出規制についてなるべくシンプルに、かつわかりやすく説明をしました。CISTEC事務局の公的文書を元に、ソースには十分に留意して記事を作成しておりますが、もしなにか大幅に間違いがあるなどございましたらコメントをいただけますと幸いです。

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  • 参考記事
  • 韓国向け輸出管理の運用の見直しに関連する日本の制度運用についての基礎的解説 www.cistec.or.jp/service/kankoku/190802kankokumuke_kaisetu.pdf
  • 輸出管理におけるホワイト国とは? https://hunade.com/yushutukanri-whitekoku
  • 韓国への輸出規制なぜ? 「強硬姿勢で人気アップ」安倍首相のトランプ化が進む https://dot.asahi.com/aera/2019071600096.html?page=1
  • 経営者のよくあるお悩み一問一答 http://j-net21.smrj.go.jp/well/qa/entry/Q0824.html
  • AJ Impact/TRADE WAR Why South Korea is no longer on Japan’s approved export list https://www.aljazeera.com/ajimpact/south-korea-longer-japans-approved-export-list-190828081040875.html
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

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