「環境」とよばれる事業家集団。最近では脱退者たちがあげた声が有名人や有名You Tuberなどに届き、その実態が浮き彫りになってきています。今までアンチとして散々叩かれてきていた少数派が、「環境」や『事業家集団』について声をあげる機会ができたことに安堵するとともに、またその手口の巧妙さやには恐れ入るばかりです。
この記事では、脱退を迷っておられる方、また脱退しても尚「やめなければよかったのでは」と悩む方へ、脱退しようか悩んだら絶対に知っておいてほしい5つのことを記載しておきます。
※ この記事は、大手メディア様の力もかり、マルチ商法・宗教における専門家先生、及び認証心理士の先生方、消費者相談センターに相談をしてから書いています。また一部アベマTVの「洗脳」でも取り上げていただくことができました (2022年追記)
「環境は良い人ばかり」の理由
「紹介者」と呼ばれるアッパーの人や、チームの横の繋がりの人たちが「いい人」に感じるのはあながち間違いではなく、「本当に (そこを) 良いと思っている、優しい人たち」なのでしょう。下位会員を騙そうと思って巧妙に心理トリックをしかけているのは、上層部にいるごく一部です。
義理人情を絡めて考えると、なかなか抜け出せなくなってしまいます。それは、「抜け出せないよう」巧妙に心理トリックが (あちこちに) 張り巡らされているからです。

10年以上続ける人もいたよ

「そこしか居場所がない」と思わせているのよ
抜け出せないようにするのも、作戦なのよ
「良い人」ほど辞められない
やめられない理由として、「師匠やチームの仲間たちがよくしてくれたから」という方も多くおられるでしょう。実際、環境に属している方は基本的に良い方が多いです。もっといえば「社会的に好ましい人」です。というのも、運営側から見ると「きちんとした人」はとても好都合な人材なのです。
忠誠度が高い彼らを優良会員へと仕立て上げることで、例えば、
- イベントの動員
- 店舗・セミナーの補助スタッフ
- サクラといった活動
など、場合によっては喜んで「ただ働き・低賃金労働」をしてくれる可能性が高まるのです。
それは巧妙な心理トリック
これは組織を補強するための要因として物凄く効率的なことです。
こうした自ら積極的に活動してもらう事で、本来ならば必要になる筈の人件費が削れたり、そういった体験を通してマインドコントロールを行っていく事で、忠誠心を高めて関係を維持し続けることで、「すぐに離れない関係」というものが出来上がっていくのです。
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「15万円の商品購入」に意味はあるのか
冷静に計算をしていくと、とんでもない金額を払っていることに気づきます。
- 1年続けたとして、180万円
- 3年続けたとして、 540万円
- 10年続けると、1,800万円
が師匠の元へ消えていくことになります。もちろん稼いだお金を何に使うかは個人の自由ですが、現実的に考えて、これだけのお金があったら何が出来るでしょうか。

貯金してたら、こんなになるのか

「将来への投資」と見せかけて多額の出費
1,000万円が手元にあったほうがはるかに安心な気がするわ
なぜ会員は「購入」をやめられないのか
セミナーへ参加し、キャッシュフローゲームへの参加を繰り返していくことにより「マインドコントロール:を進行させていくのも巧妙な心理トリックです。最初は「まだメンタルが整っていない」と言われ、あえて準備期間を設けるうちに洗脳は進んでいきます。
- 親や親類の元から引き離し (一人暮らしをすすめ) 、
- 「勉強会」「飲み会」といった名目で囲い込み、刷り込みをつくっていく
マインドコントロールが進行すると、あたかもこれが「桁違いのお金を稼ぐ為には必須のトレーニング」であるかのように感じ、数ヶ月後には違和感なく「自分に必要」と思い込み商品購入に至ってしまうのです。
それは上層会員が仕掛けた罠
よく考えると変だと思えることも、「お世話になっているから」「これは必要な経験」だと思うと喜んで動いてしまう人が多数いるのも実情です。簡単な解釈の心理トリックですが、そしてその段階に至ると誰が指摘しても本人は気付かない、ということがやはり怖いですね。

周りがそれを「当たり前」にしていると、感覚が狂っていくよね

紹介者は裏でやりとりしてるらしいわよ
新人に何て声をかけてほしいか、メールで細かく報告されているの
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ネットワークビジネスではないから平気?
一般的に知られているネットワークビジネス (連鎖販売取引)とは、
- 「他の人を勧誘して入会させると1万円の紹介料が貰えます」などと言って、
- 人々を勧誘し取引を行うための条件として、1円以上の負担をさせるものです。
「商品やサービスを購入した人が紹介者となる仕組み」というのは美容室や、携帯会社といった一般企業でも行われている「口混み戦略」と類似点があるため、厄介なものになると、ソレだと一見分からないような、悪徳な印象操作が行われいる物もあります。

僕もちがうって力説されたよ

ここでは、店舗云々の話もでてくるしね
マルチっぽくない部分が出てくるから厄介なのよね
公的機関もドン引きする仕組み
法的には抜け道をいっているようですが、消費者相談センターも「マルチ商法まがいのこと」で、即刻距離をおくことを勧めています。今までの典型的なマルチ商法と若干異なるため、この形態に名前をつけられないのが一番厄介なところです。(逆SNS対策とも呼ばれる)
- 「フランチャイズと同じだ」
- 「一般企業も使っている」
と言われると、何となく納得してしまいがちですが、実際は全く違います。
環境外の人への相談は大切
「怪しい」と思ったらすぐに信頼のおける人(社会人)か、消費生活相談ダイヤルへ連絡するのが得策です。それが「ネットワークビジネス(的手法)」なのか、一般的に「普通のビジネス」と呼ばれるものなのかはその手のプロへ判断をお願いするのです。洗脳が抜けきっていない場合も、消費者相談センターが助力となってくれるでしょう。

この記事も、区の消費者相談センターの見解を参考にしてるんだって?

消費者センターもドン引きしてたわよ
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数字でわかる成功率、 約94%が収入ゼロ?
(画像:洗脳と解き方|マインドコントロール下の思考例参照 画像載禁止)
ネットワークビジネスではない、としてもそれと似た形態であることは確かです。統計から見ると月に100万円以上を稼ぐ人の割合は0.4% に過ぎず、 単数字だけを考えれば 「1万人に4人でしかない」のですが、これはネットワークビジネス界でも成功して、年収何千万を稼ぐ人が確かに存在していることを同時に証明しています。
ただ、最初は怪しんでいた人も、組織内に存在する成功者の話しの中に、
- いままで自分が信じてきた価値観や、
- 耳にした言葉が出てくると、
そこに巧みに織り交ぜられる都合の良い話しも、全て正しいかのように感じてしまうのです。事実ネットワークビジネス内では、5〜10年続けても収益が10万に達しないという人も多いのです。

宝くじの1等が当たる確率は2000万分の1

それよりはマシかも…..
っておい
それでも辞められない理由
それでも組織を抜けられないのは、幹部が抜けないよう様々な作戦を練っているからです。
- グループリーダーといった称号を与えられたり
- 君はながく貢献してくれているから、ということでビギナー指導の地位についたり
- また幹部主催の食事会やイベントなどに特別招待されたり、
といったよくみるやつですね。
しょぼい「成功者のマインド」
はじめは「夢や目標を達成するための手段のひとつ」としてネットワークビジネスを始めるわけです。ただそういった環境のなかで「成功者の思考という固定化された概念」に長時間つかっていくうちに、組織内の仲間との関係性が壊れてしまう事が「夢や目標の喪失」のように感じて抜け出せなくなっていくのです。

わかるわかる、
目をかけてもらってるっておもうと
頑張ろうって思えちゃうんだ

だめよ、それも作戦なの
こうした精神依存の根底には「恐怖」がありますので、「今の自分は幸せで夢に向かって努力もしている」と思い込むのは現実から目を背けるためだとも言われています。自分の置かれている状況は、本当に自分が望んだものでしょうか?それとも誰かが意図して「そうなるよう」仕組んだものでしょうか。
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成功しても自由な時間は手に入らない!?
忙しい現実から逃避したいという願望が、付け入れられる隙にもなり得ることも。
うっかり誘いに乗って、甘い見通しだけで仕事を辞めてネットワークビジネスに打ち込んで失敗するというケースは決して少なくありません。というののも、忙しいのは最初だけと思っても自分のチーム人数が増えれば増える程、紹介の時間を割いたり、幹部会議に出席したり、セミナーを用意したり、別のタスクが増えていくことになります。
心理的負担が大きすぎる「豪華旅行」
また豪華な旅行といっても常に師匠 (アッパー) の人たちと行動する必要がありますし、仕事もその中でやっていかなければなりません。セミナーは参加必須の物もあり土日にかぶりますので、有給が取れて「慶弔休暇も取れる会社員のほうがら楽」という見方もあります。

たしかに僕の師匠は、休む暇もなさそうだったよ
大師匠の誘いも断れないしね

もし収入がでてきたたとしても、そこが嫌よね
ダウンの面倒をみないと自分の収入は下がるんだもの
延々に手下の尻拭い
自分のチームメンバーが活動しているのに自分だけ常に遊び呆けているという師匠はいません。よくも悪くも皆さん働き者であり (言い方によってはチームメンバー想い)なので、常にメールチェックなど細々したタスクをこなしていく必要があります。
またチームの拡張が芳しくないと上と下の板挟みになる可能性も。ネットワークビジネスの拡張云々は、商品云々より人間関係にあります。それこそ予測できない不明確な部分で、常に人に挟まれ続ける生活を自由と呼べるのか、冷静に考えると意見は別れるでしょう。

そこがあってるなら、それはそれで幸せだよね

そうねえ
でも冷静な状態で判断してね
ちゃんとメリット・デメリットをわかっていて、
それでもそこにいるのはいいと思うわ
もちろん、それが大好きな人たちであり、会社員でいるより「自分が選んだ人たちと行動する」ことが自由だと考える方はそれでも問題ないでしょう。ただしこれを「不自由」と感じたり、「違和感」を覚えるようであれば別の道を考えるのもありかもしれません。
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まとめ
下記が、事業家集団の脱退を悩むときに考えたい5つのことです。
- 「環境の人たちは良い人ばかり」なのは、その人も騙されているから
- 毎月15万円の商品購入をしても、リターンはほぼゼロ
- 「ネットワークビジネスではないから平気」は大ウソ
- 成功率は悲惨 (約94%が収入ゼロ)
- そこで成功しても先はない
もちろん、何を選ぶかはいつだって自分の自由です。ただ睡眠不足や過労働が続いていたり、ある種偏った意見につねに囲まれていると冷静な判断ができなくなることも確かです。

睡眠不足だと頭もぼうっとするよね

ちなみに夜遅くの会議や連絡で、
思考を鈍らせるのも作戦らしいわよ
その先に「自分が望む幸せ」があるのなら良いのですが、それが「誰かから教えてもらった “シアワセ”らしき生活」である場合、進んでいった先に信じていた、想像していた未来がないことは往々にして考えられます。
何かが良い悪い、誰かが正しい正しくないではなく、違和感を感じたときはぜひ「他の選択肢」もあることを念頭において、次のステップへうつるチャンスもあることを考えてみてはいかがでしょうか。

う〜ん、今の僕にはリスクしかみえない

「自分がどうありたいか」
がブレてないか考え直すのもありよ

そうだね、とりあえず消費者相談センターにいってくるよ
2021年 加筆 フリーライター 堀奈緒子 (内容を一部アベマTVで取り上げていただくことができました。取材については、メディア様を通してのみお受けしております)
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