【ネットワークビジネスにハマっていくメカニズム】なぜ人は簡単に洗脳されるのか

洗脳・マインドコントロール

この記事では、ネットワークビジネスにハマっていくメカニズムを解説していきます。また、洗脳を解くヒントとなりえることもまとめました。

経済セミナー」「自己啓発セミナー色々な肩書きを巧みに使い、誘行為のための場所があちこちに存在しています。行動力のある若い人たちは自分の身を守るためにも、自分でも気づかぬうちにハマってしまう可能性があることを知っていただければ幸いです。

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マインドコントロールの3ステップ

ネットワークビジネスに囲い込む手法は、主に3つの段階に分けることができます。

段階① 意識解凍

まずターゲットを小さな会場などに誘い、感情のジェットコースターを体験させます。

  • 自分の辛い過去を話したり
  • 大袈裟なリアクションなどで、共感しあったり
  • はたまた、褒めあいで「承認」を与えたり

こういった感情を大きく揺さぶるような体験を、集団のなかで積み重ねていくと感情は混乱をきたすのです。こうなると、どんなに強固な精神を持っている人でも簡単に理性的な判断がくだせないような状況がうまれていきます。

段階2 意識の改革

理性が効かなくなったところで「新しい価値観」を埋め込みます。

この価値観というのは、結局のところ「運営側に都合の良い解釈」だったりするのですが。実際にベストセラー文献や、堀江貴文氏や、キングコングの西野さんといった巷でも有名な人物の言葉を織り交ぜられるとあたかもそれが「本当のこと」のように思えてくるのが厄介です。

本としては、金持ち父さんや貧乏父さん、トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」などが使われやすいですね。一般的に知られている言葉を織り交ぜられると、あたかもソレ (教え込まれる新しい価値観)が「成功するためには不可欠」だと錯覚させられてしまうのです。

その状態で、

  • 本当にやりたいことは何か
  • その人生で本当に満足しているのか、
  • 自分の実力はそんなものなのか

と何度も問われると、「今までの自分は偽物なのかもしれない」「本当の人生を生きなくてはいけない」といった理性の外れた思考が湧いてくるのですね。

段階3 意識の再凍結

人は『なりたかった自分』と『目の前にある現実』との間に大きな差があったとしても、折り合いをつけて、またはそれを埋めるために自ら努力を積み重ね、バランスを取りながら社会生活を送っていくものです。しかし、頑張ってきた自負があったり、真面目な人ほど、

私は我慢させられてきたんだ

本当の居場所はここだったんだ

と、初めて自分の本当に「自分という存在」が認められたような錯覚に陥ります。

こうなると厄介で、「じゃあ、本当に自分のために生きるにはどうしたらいいのか」「この人たちといたら成功できるかもしれない」と、深入りしていくようになるのです。

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何故、マインドコントロールに気付かないのか

最初は怪しんでいた人も、組織内に存在する成功者の話しの中に、いままで自分が信じてきた価値観や、耳にした言葉が出てくると、そこに巧みに織り交ぜられる都合の良い話しも、全て正しいかのように感じてしまうのです。これは簡単な心理トリックです。

ネットワークビジネスの成功率

ネットワークビジネス 成功率

(画像:洗脳と解き方|マインドコントロール下の思考例参照 画像載禁止)

 

 

 

 

統計から見ると月に100万円以上を稼ぐ人の割合は0.4%に過ぎず、 単数字だけを考えれば、1万人に4人でしかありません。しかしこれは逆に、ネットワークビジネス界でも成功して、年収何千万を稼ぐ人が確かに存在していることを同時に証明しています。

上手な嘘をつくコツは、9割の真実に1割の嘘を混ぜることだと言われますが、このような簡単な心理トリックでも、

  • 軽いお茶やLINEのやりとり、
  • 成功者 (と呼ばれる人) の話を聞きにいったり、
  • (都合よく) 勧められた本を読んだり
  • キャッシュフローゲーム等の遊び体験

などを絡めるようにして積み重ねてくと、と怪しむことすらなくなっていくから怖いのです。マインドコントロールは思うより簡単で強烈で、誰もがかかる可能性があることを認識しておく必要があります。

勇敢なことと向こう見ずは違う

ネットワークビジネスでは、一番コミュニティに貢献した、または成果を出したといった『誰よりも行動した人』『チャレンジした人』が承認されていきます。『危険性を感じる感覚が麻痺している状態で、色々な行動を起こす』のは、本来危険なことです。

  • 「夢のため」と言いながらも、
  • 貯金を切り崩して、自分で購入したり、
  • ローンを組んで見かけの実績を作ったり、

本来ならよく考えなければいけない決断も、「期限があるから」「結果を出せば回収できるから」といって自分に都合のよい解釈をして簡単にヨシとしてしまう 。

行動力」「チャレンジ」という言葉は一見響きがいいのですが、自分では行動的になって充実しているつもりが、実は理性的な判断が下せなくなっているために、行動一つ一つが「軽薄」になっている可能性を自分でしっかりと認識する必要があります。

綺麗事だけでは稼げない

  • 紹介制のビジネスはよくあるし、違法ではない (携帯会社にも紹介割がある)
  • 良い商品(仕組み)を広めて、みんなで幸せになりたい

と言っても、それは名目だけの問題で、どんな形であれ金を受け取っている以上はビジネスです。そういう組織(仕組み)の傘に自分が入るということは、自立した他人も巻き込んでいく可能性があることを理解して、しっかり金儲けとして認め、責任と覚悟を持ってやっていかないと自殺や裁判といった思わぬ事態も招きかねないのです。

責任をとるのは結局自分

本当は小さな不安であったり、些細な心配だった時から認識して、実際に大きくなる前から心の準備をしておけばいいのですが、「(信じている)成功者のマインド」を実践していると、物事を正確に認識出来なくなっていくわけです。

そしてある日突然現実の大きな問題になって目の前に現れた時、「マインド」だけでは誤魔化しきれないような現実に直面してしまう可能性があります。大きな精神的ショックを受けるのも、最終的な責任を取るのも結局は自身なのです。

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あとがきにかえて

ビジネスは悪いことではないです。それで本人も満足して、一緒にやってる人間も納得して、誰にも迷惑かけないのであれば、何をやるかは本人の自由だからです。ただし、自分が良いと思い起こした行動が、周りへどんな影響を与えるのか。

  • 教えてもらったタメになること
  • 成功のための価値観を妄信的に信じ過ぎると
  • 後で「えらい目に合う可能性」がある

ことを、どこかで教えてもらう必要があるのかなと、そしてそういった情報に触れることの出来る場所が増えるといいなとおもいます。

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