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【小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決】はなぜ叩かれるのか

2020/01/24
 
「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのか
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

 

ニューヨークの国連本部で開かれた環境関連でのイベントに参加し、気候変動対策についてコメントした小泉進次郎 環境大臣セクシーな解決ってなに」「ふわっとしたポエムのよう」など、日本国内だけでなく、海外メディアからも物議を醸しました。よくよく見るとそんなに変なことを言っているわけではないのですが、「セクシー発言」はなぜ叩かれるのかこの記事では、問題となった演説前のコメントを英文スクリプトにして、一体なにが問題なのか、和訳をしたうえで、解説していきたいとおもいます。

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メディアで取り上げられている問題のスピーチ、英文と和訳

【小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決】はなぜ叩かれるのか

In politics there are so many issues, sometimes boring. On tackling such a big-scale issue like climate change, it gotta be fun, it gotta be cool, it gotta be sexy, too.

As I said, the young generation is the key. For mobilizing them and empowering them it gotta be fun. How to make the way of resolving this issue cool and happy and sexy, I think young people know how to make it cool and fun.

政治では、退屈な問題も多いです。しかし気象変動のように、大きいスケールの問題へ取り組むことは、楽しくなり、クールになり、セクシーにもなるでしょう

さきほど申し上げた通り、キーとなるのは若い世代です。彼らを動員し、力をあたえることは楽しくなければなりません。この問題の解決する方法を、かっこよく、楽しく、セクシーにする方法を若者は知っているとおもいます。

一緒に登壇したUNFCCC(国際連合枠組条約)の前の事務局長であるクリスティアナ・フィゲーレス氏のコメントを受けてのもの

 

指摘ポイント① なんでセクシーを使うの?

「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのか

sexyの意味を、英英辞書でひくと、

  • sexually attractive or exciting. (性的に魅力的であるか刺激的な)
  • very exciting or appealing. (注目を集める、魅力的な、優れた、イケてる)

とでてきます。日本では「セクシー」ときいて思い浮かぶのは前者ではないでしょうか。でもセクシーには後者の「優れた、とかほかと異なり優れた」といった意味もあるのですね。なのでこういった口語が自然に使われていることも確かです前後をみると「気候変動といった大きいスケールの問題は、(取り組むにふさわしい) 魅力的な問題」ということを伝えたかったのかな、とみえてくるのですが。

「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのかit’s got to be sexy セクシーでなければならない

だけきくと、「どういうこと?」となってしまうのかもしれませんね。Sexy自体は、Sexy industry (テクノロジー分野など、既存の何かと異なり尖った業界) など、口語として確かに使われているものです。

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指摘ポイント② 混乱の原因は、単なる文法間違い?

「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのか

混乱を巻き起こしたのは、文法の問題もあるといわれています。

ネイティブに指摘されているのはここですね。

「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのかit gotta be fun, it gotta be cool, it gotta be sexy, too. 

楽しくなり、クールになり、セクシーにもなるでしょう

ここは文法的には「It’s gonna be + 形容詞 ~になるよ」が正しいです。ただそもそも国では、小泉さんは「it’s got to be きっと~だ」と言いたかったのだろう、と解釈されているようです。その証拠にロイター通信での英文のスクリプトはこうなっています。

「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのかOn tackling such a big-scale issue like climate change, it’s got to be fun, it’s got to be cool. It’s got to be sexy too.

気候変動のような大規模な問題に取り組むには、楽しくクールで、魅力的でなければならない
ロイター通信:(https://www.reuters.com/article/us-climate-change-un-koizumi-idUSKBN1W90IJ)

同じ言葉を伝えるにしてもWe have to make it fun, we have to take it cool and we have to make it sexy(attractive).」としたら、誤解はうまれなかったかもしれませんね。

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海外メディア「Sexyを使う前に、まずは文法を正しく」

「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのか

海外メディアからは「Sexy」自体は口語でも普通につかわれるのであり、小泉氏が言いたいポイントも理解はできる」「なぜここまで日本のメディアが騒ぎ立てるのかわからない」という意見が出ています。

ただ「Sexy」は英語学習者にとっては少し上級者向けというか、もしこういったこなれた口語を使うのであればまずは文法を正しく、伝えたいことを伝えることが大切」「ある程度まで上達するまでは、誰もがわかる簡単な表現をつかうほうが、いいかもしれないといったコメントもみられました。

 

なぜこんなに「セクシー発言」が物議をかもすのか

「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのか

2019年最大の不名誉ともいえる「化石賞」を受賞してしまった日本、この発言を取り上げたロイター通信は、こんな皮肉めいたコメントを出しています

中国工場の労働者、メイドインチャイナの裏側Seasoned climate activists said they welcomed Koizumi’s statements as something fresh from a government that has balked at serious reform and instead plans to build new coal-fired power plants.

経験豊富な気候活動家たちは、小泉首相の発言を、本格的な改革に消極的で、代わりに新しい石炭火力発電所の建設を計画している政府からの新しい発言だ、と歓迎している

ロイター通信:(https://www.reuters.com/article/us-climate-change-un-koizumi-idUSKBN1W90IJ)

文法の間違い、言い落としなどは、英語が第二言語である以上あってしかりで、それは他国の人々も重々承知していることでしょう。スピーチが物議をかもしているのは「なんとかしないと、と思っています」という、ふわっとした印象がひとり歩きして、受け取る側が迷子になってしまったからかもしれませんね。

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あとがきにかえて

「小泉進次郎さんのスピーチ、セクシーに解決」はなぜ叩かれるのか

セクシー発言が物議を醸した理由ですが、グレタさんが米国で「今年の人」になった2019年、世界的に「温暖化対策」に本腰がはいりはじめているなか、この「ふわっとしたコメント」がやる気のなさを感じさせてしまったのかもしれません。

ただメディアとしても、そこをほじくり返しても別になんのメリットもないと思うのです。なので、「センシティブな場所では、誰にでもわかりやすいスピーチをする」ことが必要なんだな、と教訓にして具体的にできることを模索していくほうがよっぽど生産的な気がするのは、わたしだけでしょうか。

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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

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