【環境と事業家集団】まるでマルチ商法!マインドコントロール下の思考例5つ

マインドコントロール下の思考例洗脳・マインドコントロール

前回の記事では、「環境」と呼ばれる「事業家集団」を脱退しようか悩んだら知っておくべき5つのことをご紹介しました。こちらの記事では、環境内で行われている洗脳に焦点をあて、マインドコントロール下における思考例を具体的にご紹介していきたいとおもいます。

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洗脳下での思考例

① 成功者と呼ばれるひとを崇拝

ネットワークビジネスの組織内では、指導者の思うとおりの思考が固定化されるように、むりやり思想や価値観を作り変えていく側面があります。これがいわゆる洗脳というやつですね。その手の成功者を取り上げたり、時に豪華な自宅に招いたりして「その思考」を実践することが成功に直結しているかのように思わせていくのです。

まわりには仲間 (サクラ) がいますので最初は怪しんでいた人も、そういうものに晒され続けると、あたかも「自分だけが特別な情報を握った 」ような感情が芽生えてきます。はいってしまうのは、「これはチャンスなんだ」「今チャンスを掴まないと損をする」この人についていきたい、そんな風に思えてくるためです。

② 将来に繋がると信じてタダ働き

イベントの手伝い、セミナーの企画・運営、リーダーの仕事の手伝いなど、本来ならば賃金が発生するようなものでも、

  • 成功者と一緒にいられるから
  • 成功者のマインドをコピーすることが、成功への近道
  • チャンスを得られる可能性が増える

といった指導により、メンバーにただ働き(※1)や、むだな購入(※2)を促すことがあります。冷静にみるとおかしいのですが、洗脳されているので違和感には気づかないことが多いです。

(※1)イベント施設の設営だったり購買係など、本来なら賃金をもらってやるようなタスク  (※2) 自己投資と称される15万円以上の商品購入など

③ 普通の人はしないことも平気で

環境内では『ビジネスマインド』『成功者の価値観』という言葉がよく使われます。

  • チームビルディングと呼ばれる、仲間づくりの勧誘行為
  • 師匠への感謝を称した、高額商品の買い込み

など、ふつうの倫理観ではしないような行動を正当化させるためです。

よく使われる言い訳としては、

  • 結果的に誰も損はしていない (多くの人が利益を受け取っている)
  • 世間が新しい考えに追いついていない
  • 将来的には社会に認められる日がくるから、いっしょにがんばろう

といったものですね。

視野を広げると多くの人が損をしていたり、社会に対して大きな迷惑をかけていたりするのですが。マインドコントロール下におかれた参加者は、「成功していない人の意見は聞く必要がない」と自分を正当化し、 運営側の言い分が最もであるように信じ込むようになっていきます

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④ 自分の意志がどんどん薄れていく

マインドコントロール下の思考例

環境と呼ばれる「事業家集団」の中では、『結果を出している人が言う事が正しい』のです。結果を出すためにはすでに成功を手にしている人にマインドを合わせていくというスタンスが基本なので、

  • 自分で正かどうか客観的に判断したり
  • 積極的に手をあげて行動する力 (組織にあわないと徹底的に否定されるため)

といった生きるために必要な力が徐々に失われていきます。

事業と呼ばれる店舗 (又は裏で張り巡らされているマルチ商法) の拡張や運営に色々と「使える人」になっているだけなのですが、結果を出すためには誰より行動する必要があると指導されている(実際はネットワークビジネスに関係するものに無理をさせてでも時間を割かせるというのが目的)ので、ますます自分で判断ができない、危うい状態になっていきます

⑤ 成功願望にしがみつき、環境から出られなくなる

事実、ネットワークビジネス内では、5〜10年続けても収益が10万に達しないという人も多くいます。それでも組織を抜けずに爆走をつづけるのは、

  • グループリーダーといった称号を与えられたり
  • 君はながく貢献してくれているから、ということでビギナー指導の地位についたり
  • また幹部主催の食事会やイベントなどに特別招待されたり、

と幹部が抜けないようさまざまな作戦を練っているからです。

マインドコントロール下の思考例

はじめは「夢や目標を達成するための手段のひとつ」として「ビジネス」をはじめるわけです。ただそういった環境のなかで「成功者の思考という固定化された概念」に長時間つかっていくうちに、組織内の仲間との関係性が壊れてしまう事が夢や目標の喪失のように感じて抜け出せなくなっていくのです。

こうした精神依存の根底には「恐怖」がありますので、「今の自分は幸せで夢に向かって努力もしている」と思い込むのは現実から目を背けるためだとも言われています。

ネットワークビジネス従事者の97%が「収入1万円以下」

(そのポジティブシンキングはいますぐやめなさい あおたけふみ著を参考に筆者作成)

環境は元々「モデーア」というネットワークビジネスを利用した集団でしたが、紆余曲折あり現在は離脱してますね。現在は、「トップ」がオリジナルの「ネットワークビジネスもどき」を作り上げている状態です。しかし、マルチ商法ともとれるその手口は、やはりネットワークビジネスに似ていると言わざるをえないでしょう。

消費者生活センター職員が発表したデータによると、「ネットワークビジネス参加者の約 94.69%の報酬が0円」だという、生々しい結果が出ています。1万円以下の割合は2.97%1万円以上を受け取っているのが僅か3%であることを考えると、残りの97%の中にいる「他の人に売ろうとしても思っていたように売れなかった」人の数は無視出来ない大きさになるだろうことは予測できます。

マインドコントロール下の思考例

「月収100万円も夢ではない」といった言葉がよく出てくるのですが、統計から見ると月に100万円以上を稼ぐ人の割合は0.4%に過ぎず、 単数字だけを考えれば 1万人に4人なのです。

このクラスの人は運営側が多くを占めでしょうから一般参加者がネットワークビジネスで大金持ちになるというのは数値的にも難しいことが見えてきます。活動時間を割くため派遣社員になる人もいるので、まさに人生をかけたギャンブルと言えるかもしれません。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。怖いのは「ネットワークビジネス」や「類似ビジネス」そのものではなく、指導のなかにあるマインドコントロールです。成功者にマインドをあわせるというのは、端的に述べると指導者に与えられた思想や価値観を自分の脳に上塗りしていくことです、つまりハマればハマるほど、自分が自分ではなくなっていくのです。

「経済的自由と時間」が欲しくないかと周りに投げかけながら、誰より忙しい日々を過ごすうちに、「冷静な判断が出来ない状況で、決断を下す回数」がふえて麻痺していく。飲み込まれないためにも違和感を感じたら、信頼できる家族・親戚・なるべく年上のひとに相談するようにしましょう。怪しいなと思ったらこちらの記事(【ネットワークビジネス】勧誘の断り方|二度と誘われない為に)も参考にしてみてくださいね。

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