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【森会長に対する海外の反応】ひたすらバッシングする日本メディアとの違い

2021/02/19
 
森喜朗会長の発言 海外の反応
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謎の女性。歴史の中の人物像を徹底的に知りたがる世界史オタク。絵画や芸術品の背景にある人間ドラマを炙り出します。

夏季オリンピックの森喜朗会長の発言が問題となり、辞職に追い込まれたことが耳に新しい。各地で抗議が起こっている映像を終日流し続けるメディアが国民が煽っているとしか思えず、国内で「森退任」といったタグをつけて好き勝手に呟かれたものにはストレス発散やいじめすらも連想させるほどだ。

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しかし海外においてはワシントンポストだけでなくインドメディアでも取り上げられており、世界的に波紋を呼んだのは確かだ。それでも海外では、「女性軽視の発言」だったり「地位ある人の失言」といった事実を取り上げているだけだ。それに比べて国内のメディアは、まるで揚げ足をとるかのように森会長のバッシングばかりがつづく。確かに失言はあったが、敬意も何も全くない、怒りに任せた発言の数々とそれを流し続けるマスコミには空いた口が塞がらない。この記事では、海外での報道をまとめて、世界がどう反応しているかを冷静にまとめておきたい。

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アメリカ、ワシントンポストの手厳しい記事

【森会長への抗議に対する海外の報道】女性蔑視発言に対する各地の波紋

記事のタイトルは、東京五輪代表「女性は会議でしゃべり過ぎる、うるさい」。

同氏は「女性役員を増やすと、発言時間がある程度制限されていないと、なかなか終わらなくて困る」と述べたという。「女性は競争意識が強い」とも語った。「1人が手を挙げると、他の人も声を上げなければいけないと考える、だから誰もが話すのだ」と。

日本オリンピック委員会 (JOC) の女性委員の比率を40%以上にするという目標についての質問に答えた森氏の発言を、委員の中には笑っている者もいたという。メンバー24人のうち女性は5人だ (2020年11月時点) 。この発言は、ソーシャルメディアだけでなく、家族の女性からも非難を浴び、木曜日の記者会見で、森首相は 「反省」 を表明しながら何度も微笑んだ。

 

失言の数々、過去には米国人を侮辱したことも…

森会長の発言 海外の反応

しかし2000年から約1年間首相を務めた森氏はこれまでも攻撃的な発言をしてきた。2000年の一月、彼はエイズに関するジョークで1969年の最初の選挙運動を思い出す。「私が車で農家の人たちに挨拶していると、みんな家の中に入っていきました。エイズになったような気分でした」と、彼は言ったのだ。

その年の後半には、森首相が2000年問題への備えについて語り米国人を侮辱した。「停電になると、必ず殺人犯が出てきますからね、このような社会では」と、彼は言った。森氏の政治経歴は首相になる前からスキャンダルだらけで、首相に任命された2人の政治家は資金集めのスキャンダルで辞任した。また、元ヤクザの親分の息子の結婚披露宴に出席したことも認めました。森首相は2001年四月、一桁台の支持率で首相を辞任した。(原文:最下部URL ワシントンポストより引用 翻訳:ブログ著者 )

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イギリスメディアによる、的確な指摘

SNSのトレンド #Moriresign #森退任

森喜朗会長の発言 海外の反応

東京五輪組織委員会の委員長が辞任を求められた後、女性に関する「不適切な」発言をしたことについて謝罪した。森喜朗氏はコメントを撤回したが、退陣するつもりはないと述べた。ー日本の橋本聖子五輪相は、日本の元首相である森氏と「徹底的な議論」を行いたいと述べた。地元メディアによると、「オリンピックの基本原則は、男女平等を実現するため、あらゆるレベルや組織で女性のスポーツ振興を促進することである」という。

日本代表選考委員会は2019年、女性理事を40%に増やす目標を掲げたが、委員会は現在24人で、うち5人が女性だ。森氏は、2000年から2001年まで在任中に行った失言や非外交的発言で知られている彼の最近のコメントはソーシャルメディアに怒りを引き起こし、ツイッターではハッシュタグ#Moriresignが流行している。

 

会長自身の妻や孫からもお叱りの声

フィギュアスケート

あるユーザーは「みっともない。時間だ出て行け」とツイートし、別のユーザーは森氏が仕事を続けるならオリンピックをボイコットするよう選手たちに呼びかけた。

森氏は日本の毎日新聞に、家族からも怒られたことを告白した。「昨夜、妻に叱られた。また何か悪いことを言ったでしょう、女をなめるとまた苦しむことになりますよと言われた」と、森氏はいった。

同紙によると、娘や孫娘にも怒られたという。国会答弁で菅首相は 「発言すべきではなかった」 と述べた。森氏は2014年に東京五輪組織委員長に就任したが、2010年バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央選手が「大事な時に必ず転ぶ」と発言したことでも悪評を集めた人物だ。(原文:URL最下部 BBCニュースより引用 翻訳:ブログ著者)

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国内と海外における反応の違い

事実を淡々と述べる海外メディア

不満

海外どのメディアも森氏の発言を否定的に捉えているのはたしかだ。

ドイツのジャーナリストをはじめ、フランスのメディアでも、

  • 森氏が「女性を蔑視していること」
  • そして委員会メンバーがそれをヘラヘラ笑って聞いていたこと
  • 首相時代も実現により波紋を生んだ過去があること

が取り上げられていた。しかし森氏の人間性を疑うような記事はかかれていない。あくまで「あったこと」事実に即した、客観的な文章が綴られているだけだ。

 

怒りを増長させんばかりの国内報道

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しかし国内のメディアはどうだろうか。森氏の発言を切り取り大きな見出しにして、たえず「国民の反応」と題して該当インタビューで得た「否定的な意見」を朝から晩まで流し続けるのだ。それをみた国民もまたSNSで好き勝手なことを流し続ける。しまいにはスポンサーにまで「数」の圧力をかけて、まるで逃げ道を塞ぐかのようにスポンサーをおろさせようとするのだから、「匿名」があつまった「数」の暴力にはおそれいる。

 

闘病をつづけての会長職

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それでも、森氏は「最後のご奉公」として会長職を、コロナ禍で五輪の延期が決まった後も淡々と仕事を勤め上げてきた癌におかされ、週3回透析を受けながら尽力してきたことは変わらない。透析治療はかなり負担のかかるものだ、自身の腎臓の代わりに人工腎臓のフィルター(ダイアライザー)を介して、血液から老廃物・余分な水分を取りのぞく治療。1回の治療で概ね4~5時間の治療時間を要する、当然絶対安静の状態で、である。

口は禍の元とはその通りで、本人が「83年の中でまったく情けない発言をしたものだ」というのも本音だろう。思っていても口にしてはいけないこともある、それでも最後の会見では紙を読み上げるわけでもなく、自分の意図をつたえていさぎよく幕引きした姿には「お疲れ様でした」といった気持ちを覚えた国民も少なくないはずだ。

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あとがきにかえて

darkness

「責任をとれ」、何か異様な使命感にかられて、まちがっだ正義を振りかざしていないだろうか

罵倒し続けた人たちは、もしSNSに匿名性がなくても同じ発言をするのだろうか。SNSもメディアも失敗に対して厳しすぎるように思う。人の不幸は蜜の味というが、心に浮かんだ黒い言葉をそのまま言葉にして相手に投げつけるのは同じく「失言」でしかない。それがいかに「常識」から外れたことで、「戒められるべき」ものだとしても、罵詈雑言を浴びせていいはずなどない。海外メディアの記事を読んでいると、国内での報道がまるでただのバッシングにしかみえず、ただただモヤモヤするのであった。

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参考文献

  • https://www.france24.com/en/live-news/20210203-tokyo-2020-chief-made-sexist-remarks-report
  •  https://zeenews.india.com/other-sports/olympics-tokyo-2021-chief-yoshiro-mori-raised-sexist-storm-refuses-to-resign-2339646.html
  • https://www.washingtonpost.com/sports/2021/02/03/yoshiro-mori-tokyo-olympics-sexist-comments/
  • https://www.bbc.com/news/world-asia-55929404
  • https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021020500005.html

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