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先が見えない毎日から脱却【小さな努力を積み重ね、翻訳家になった話】

 
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち、英会話スクールの公式カウンセラーを併任。

 

頑張っているのに何だか報われない、この先はどうなるんだろう。人間調子の良いときばかりではなく、生きていると、そう思うことありますよね。ここにたどり着いたひとは、おそらく、何かに向け努力をしていたり、はたまた挑戦したけど夢破れ、失敗や挫折を味わっている、または頑張ろうと思うけれど頑張れない。そういった向上心のあるひとだとおもいます。そして私もその一人です。頑張るひとへエールを込めて、この記事を残します。

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スティーブ・ジョブズの格言に学ぶ、点が繋がることを信じること

 

下記に引用するのは、一時期話題になったスティーブ・ジョブズ スピーチの一部です。

先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。何かを信じ続けることだ直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。その点が繋がり道となると信じることが、あなた方が自分の心に自信を与えます。たとえそれが常識的な道から外れるとしても。それが全てを変えるでしょう。

“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something – your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life. Because believing the dots will connect down the road, it gives you confidence to follow your heart; even it leads you off the well-worn path. And that will make all the difference.” Steve Jobs 

引用: 2005年 Speech at Stanford Graduation Ceremony

 

今自分がやっていることが、5年後の自分を作る

わたしはこのスピーチを、大学4年生の時にテレビで目にしました。当時は東日本大震災で面接取り消しが相次ぎ、就職氷河期と呼ばれた時代、就職にも未来にも、明るい像は描けませんでした。そのとき、わたしはこのスピーチの意味さえわからなかったけれど、「今目の前にあることを、ひとつひとつ丁寧にやっていけば、それが繋がって”なにか”になる日がきっとくるんだ」ということだけはわかったのです。

それから5年、目の前にあるもの、どんなに退屈なことであっても、不貞腐れずに続けていれば、それが「必ず繋がる日がくること」をわたしはなんども味わってきました。最近も似たようなことがあったので、この機会に、「点と点は本当に繋がる」という希望の話しを今日はしたいとおもいます。

 

翻訳家になりたかったけど、まず無理だとおもっていた

わたしは元々本が大好きな子供でした。小学校の頃は、早めに登校して図書館にいって本を借りる。暇だったら図書館にいく。高校の時も、自習室は使わず、図書室にこもっていました。人の思いや人生が詰まった「言葉」というものが大好きだったのです。

英語は幸い得意なほうでしたが、クラスでは10位以内というくらいで、抜きん出て何かができるわけではありませんでした。運動神経は皆無だし、これといった才能がなく劣等感と不安ばかり。唯一特技といえたのが、「小さな努力をコツコツ積み重ねること」「(当時はめちゃくちゃいやだったけど)真面目だったこと」です。将来は海外の仕事をしたいな、と思いつつ、まったくの夢で現実性はありませんでした。

 

目の前にあることを、ひたすらこなす日々

親のおかげで得た「大学卒業」という資格だけ持って、社会に飛び出したものの、相変わらず私が持っているものって、「粘り強さ」だけ。

貿易系の会社にはいったものの、「もっと考えろ、やり直してこい」「どうしてわからないんだ」と毎日怒号が。それでも頑張れたのは、「海を渡り、とんでもない数の貨物を動かすこと」「世界中の人と、協力して物を運ぶこと」が楽しかったからです。英語のプロではないけれど、貿易はわたしにとって天職かと思うほど楽しく。いくら怒られても、日曜になると「そろそろ仕事したいな〜」と思うほどでした。

 

そのなかで、たくさんの「点」を集めていた

でも「やりたいな」「なりたいな」と思うもの、気になっているもの。良くも悪くも、人は気になるものにアンテナを貼り、そっちに引っ張られていくんですよね。そういうわけで、貿易業界にいるときも、証券や銀行書類を訳したり、海外に何十とある代理店との契約材料を日本語で整理したり。海外取引に関する英語文献を読み漁りました。

こういうと聞こえはいいですけど、現実は「不景気で仕事が激減して暇」だったため、

  • せめて、給料分くらいは働かねば
  • 営業じゃないけど、仕事取らなきゃ会社(と私の仕事が)
  • このまま座って数年も過ぎていったらわたしはどうなるのか

という不安を紛らわすため、「出来ること」をひたすら見つけてやる日々だった、というだけです。

 

転職しても、「希望」と同じくらい「不安」があった

中小企業で、地位もステータスもない。ちっぽけな新卒が出来るのは、「今ある仕事」を懸命にこなし、「学べるものは全て学ぶ」こと。業績悪化を3回経験し、そんな中でもできることを、コツコツ知識と信頼を積み重ねた結果(実際は逃げる勇気がなかっただけ)大きな案件を掴むことに成功。委託倉庫の移管や、トラブル対処もマスターし、Naaにつないで」「Naaは?」と海外代理店からも、「何とかしてくれる人」という謎の地位を築くことができました。新卒で勤めて3年4ヶ月、「出来ることはやりきったぞ」という気持ちで、あたたかく送り出してもらいました。

「英語漬けの仕事」、から離れた時期も

次の会社では、工場や海外代理店、支店のやり取りは日常にあれど、日本語がメインわたしは英語が使いたいのに、「こんなはずじゃ」「このままいっていいのか」と思う日々もありました。ただ文句を言っていても仕方ないので、「いま出来ることを」と知識を活かして色々なプロジェクトを立ち上げました。特に何の才能もないわたしは、コツコツ企画書を練って、やってみての繰り返し。奇抜だと面白がったほかの部長達も、「こうしたら?」と色々アドバイスをくれるようになり、タケノコのごとく、すくすく成長。

若いっていいですね、まさに怖いもの知らずだったのです。「コツコツ出来ることを」「不貞腐れず続けた」だけでしたが、初のプロジェクトで社内最優秀賞をいただき、社員紹介として中途採用ページに取り上げられたりと、嬉しい経験を色々とさせていただきました。(ただ直属のリーダーとは折り合いが悪く、救急車で運ばれそのまま退社という間抜けなオチつき)

 

ひとり、誰とも話さず契約書翻訳をすること半年

前の会社で昼間英語を使わな異聞、プライベートは語学学習(参考:3ヶ月でTOEIC900を達成した方法)に費やし、どの仕事でもつけるようTOEIC900まで引き上げておいたことを武器に、正社員生活は「定額使い放題」だと見切りをつけ、派遣生活へ

某大企業の経営本部で、特定の社員さんの英語専任として勤務をはじめました。定時で貴社、働いた分だけお金を貰えて、本業(通訳・翻訳)だけに集中できるのはこれまた新鮮。しかし、なんと、わたしがアシスタントについた方は、仕事だけ残して早々に退職。残った業務と「契約書25セット翻訳」という業務をいただいたものの、これがまた辛かったのです。

 

派遣になって半年、未来が不安で正社員に戻りたかった日も

留学時代に国際法を専攻していたのと、前の会社で証券翻訳、英文契約の基礎など研修も受けさせてもらっていたので下知識はありました。しかし、ここまで膨大な量をやるとは。と、それはまだいいほうで。何が辛いって、本社は正社員だらけで、派遣さんは支社にいるのでひとりぼっちなんですよ。広いオフィスでひたすら、難易度がたかく、膨大な量の契約書を翻訳する日々が続きました。

一人派遣だけだからか、「正社員のがやあり安定しているのかも」と羨むことも。しかし「疎外感」は、組織改変で営業部に転部になったことで、あっさりと解決さらにリスクを感じてフリーの仕事を増やしていたのも功を奏し、「正社員に戻りたい」気持ちはいつしか、「じゃあ正社員に戻らなくてもいい経済状態(仕組み)を作ろう」という考え方に。

 

そして、点と点がつながる瞬間が

そして、いままでのことを振り返ったとき、気付いたのです。それは日本語の利用規約を、英訳していたときでした。「あれ」と、「いつの間にか、こんなことが、契約書の文書を英語に出来るようになっていたのか」と。よくよく現状を見てみると、翻訳実績も50件を越え、人脈からフリーの仕事も取れるようになっていたのです。そのときに思い出したのが、あの、スティーブ・ジョブズの言葉。

先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。

you can only connect them looking backwards.

ひとつの夢だった翻訳の仕事に、いま自分は携わっている。思えば、貿易に、プロジェクトに、国際法に、あれこれと、海外取引に関わるものに携わり続けた毎日でした。その時は、目の前にあるものにただひたすら向かう日々何につながるのか、この先に道があるのか、それはわたしの望むものになるのか、全くわからなかったけれど、確かに線は繋がったのです。

 

点が繋がった先にあるのは、想像もできないような世界

子供の時は、こんなに面白い仕事がたくさんできるようになるとは思っていなかったのです。棚ぼたですが、普段じゃ絶対会えないような業界の有名人に会えたり、テレビで見るような大きなビジネスに携われたり。いまあるのは、自分の頭のなかにはなかった、はるかに面白い世界です。

フリーの関係で、土日も仕事をすることもあるけれど、「とても幸せだな」と思う瞬間が多くあります。もちろん調子がいいばかりはなく、嫌いになることもあるし、スランプに陥って、もがくこともあるけれど。きっとまたその先にも、想像できない、見たこともないような景色があるのかなと思うのです。

 

あとがきにかえて

この記事で伝えたかったのは、「何の取り柄もない普通のひと」が、「誰でもできるけど」「誰もがやらないほど」「やり続けるだけ」で、どんな未来でも作れるということです。自分次第でいくらでも運命は変えられるのですね。

数え切れないほど、多くの方にお世話になってきました。そして「仕事の仕方」「おもしろさ」を教えてくれた上司に恵まれたなとおもいます。もちろんまだまだ未熟なことばかりで、毎日が勉強、壁にぶつかることだってありますけれど、これからやっていくことも点と点がつながり「何か」になることを信じて、人としても、仕事人としても、邁進していったら、また想像できない世界が待っているのかもしれません。ぜひぜひ、今やっていることが線に繋がることを信じ、一歩でも二歩でも踏み出せる人が増えると嬉しいなと思います。

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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち、英会話スクールの公式カウンセラーを併任。

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