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【ヒッタイト帝国とは】~天は赤い河のほとりの舞台~

2019/08/27
 
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

 

1,800万部を売上げ、大人気となったコミック「天 (そら)は赤い河のほとり現代の日本に暮らす少女ユーリが、古代オリエントの強国・ヒッタイトにタイムスリップしたことから始まる古代史ロマンです。生きるための糧となるストーリーがつまっていて、実際の歴史とファンタジーが織り交ぜられているのがなによりおもしろく勉強になるのです。この記事ではその舞台となったヒッタイト帝国についてご紹介します。

(画像引用元:https://bookmeter.com/books/518955)

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ヒッタイト帝国とは

(画像引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Hittites)

ヒッタイト帝国とは、紀元前15世紀ごろアナストリア半島に存在した王国です。当時ほかの民族が青銅器しかつくれなかった時代に、高度な製鉄技術をもっており最初の鉄器文化を築いた民族ともいわれています。高度な技術をもち繁栄を極めたヒッタイト帝国。地中海に存在した船をたくみにあやつる「海の民」によって滅ぼされたとされていましたが、最新の研究では帝国の末期におこった内紛が食糧難などをまねき、国を維持するだけの力がすでに失われていたことが明らかになっています。

 

ヒッタイト帝国の魅力と不思議

エジプトと同等の力を持っていたのは本当か

紀元前の領地配分

両国は対立関係にありましたが、ほぼ同等の力をほこっていたようです。こちらが紀元前16世紀の領地。ヒッタイト王国の最盛期には、エジプトがヒッタイトの子孫を皇子にしたい、と所望したほどでした。

(画像引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Hittites)

  • 赤:ヒッタイト帝国の最大勢力圏
  • 緑:古代エジプトの勢力圏

現代のエジプト領地

(画像引用元:http://ontheworldmap.com/egypt/egypt-location-map.jpg)

  • 赤:現在のエジプト領

当時とは違いますが、ご存知のとおりエジプトはいまもここに存在していますね。

 

いまも繁栄するエジプト、19世紀まで知られていなかったヒッタイト帝国

 (画像引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Hittites)

最初にヒッタイト遺跡を発見したのは1834年、そう、かなり最近なのです。しかしそのときにはそれが「ヒッタイトの遺跡」だとはだれもわからなかったといいます。遺跡にはみたことがない学者もみたことがない未知の文字があり、だんだんとそれは聖書にある「ヒッタイト」、エジプトの文献にある「ケタ王国 (現在はヒッタイト王国と呼ばれる)」のものであることがわかっていきます。さまざまな研究の結果ボアズキョイ (トルコの小村) の遺跡が、その昔、地域を支配していた古代ヒッタイト帝国の首都ハットゥシャ)であることが証明されたのです。

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ヒッタイトのザナンザ王子のストーリーは、ホンモノだった

(引用元:https://natalie.mu/comic/news/270262)

コミック文庫版5巻へに登場した、王太子カイルの弟、ザナンザ王子のお話しは本当の話しに基づいているようです。西暦前1327年エジプトではツタンカーメンが突然亡くなりました未亡人となった女王は「強国ヒッタイトから、結婚相手として息子の1人を送るよう」求めたのです。ヒッタイトはエジプト王女と結婚をしてファラオ (古代エジプトの君主) なるために、息子ザナンザをエジプトに送りました。しかしザナンザ王子はエジプトに向かう途中でエジプト人により殺害され、国境に達することはできなかったといいます。理由は相手国が自国を支配するのを避けるためだったといいますが、この悲しいシーンは赤い河のほとりでも忠実に再現されていましたね。

 

天は赤い河のほとりより、心に響く名言

  • ヒッタイト皇太子カイルの名言

(引用元:コミック天は赤い河のほとり)

  • 国を治めるにはその器量と強い意志が必要なんだ。それを失った時地位を失う
  • ひとは人の心に従うものですから 魔の力を使ってものごとを動かせば そのぶんだけ人間(ひと)の心がわからなくなる

 

  • ユーリ・イシュタルの名言
  • 王女でも町娘でも、国が負けたからって男たちの犠牲になることはない 女王陛下に伝えて!大切なのは王太子殿下だけじゃない 女性がいなくちゃ国は栄えないって
  • この国で泣いてすごしたくない あたしが今ここにいるということを 無駄にしたくない!

(引用元:コミック天は赤い河のほとり)

  • もし私が国政にかかわる日が来るとしても きっと青臭いことしか言えないかもしれません それでもそれを死ぬまで貫ければ本物になるかもしれないでしょう

 

  • エジプト皇太子ウセル・ラムセスの名言

(引用元:コミック天は赤い河のほとり)

  • 国は貴族や金持ちだけじゃ成り立たない、農民や職人などすべてが安心して暮らせてはじめ 国といえるんだ。そういう治世を成せる「ちから」が唯一の王の条件だ

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まとめ

(画像引用元:https://www.travel.co.jp/guide/article/7470/)

この記事では、天と赤い河のほとりにでてきたヒッタイト帝国について解説をしました。エジプトはいまもずっと栄えているのに、それと同じだけの力をもったヒッタイト帝国はつい最近まで知られていなかったんですよね。19世紀初頭、考古学的に発見されるまえ、ヒッタイトに関する情報の唯一の情報源は旧約聖書だけだったといいます。同じくらいの勢力を誇っていたのに、3,500年たったいまも存在するエジプト。それにたいし、19世紀初頭までその存在すらわからなかったヒッタイト帝国。ふたつの国の違いはいったいなんだったのでしょうか。約3,500年前にその地に存在したといわれる強国。いつかトルコにいって、自分の目で耳で肌でその感覚を感じてみたいものです。

 

関連記事

 

記事をかくにあたり参照した記事

  • The Hittites https://www.ancient.eu/hittite/
  • 「天は赤い河のほとり」新作読切!ザナンザとともに砂漠に消えた思いとは https://natalie.mu/comic/news/270262
  • Hittites https://en.wikipedia.org/wiki/Hittites

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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

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