【カミラ夫人とウィリアム王子の仲】実母を追い詰めた継母との関係とは

camilla and williamイギリス王室

2005年、カミラ夫人はチャールズ皇太子と結婚、ウィリアム王子とヘンリー王子の継母となりました。また2022年には、在位70年を迎えたエリザベス女王により、チャールズ皇太子が国王となった暁には、妻であるカミラ夫人が将来、王妃になるという声明が出されました。

しかし、実母を苦しめ追い込んだ「継母」と「息子たち」の関係は、実際のところどうなっているのでしょうか。この記事では、両王子と継母との関係について深く掘り下げるとともに、その関係がどう変化してきたかを見ていきたいとおもいます。

この記事のポイント
  • 公にされずとも、カミラ夫人の存在に気づいていた二人の王子
  • 持ち前の気遣いにより、長年かけ皇太子たちとの関係が構築されていった
  • 実母の件とは別にしても、父の伴侶として王子らはカミラ夫人を認めるに至った
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カミラ夫人とふたりの王子

ダイアナ妃 (幼いウィリアム王子、ハリー王子とともに)

両親の不和による離婚から、大好きな母ダイアナ妃の悲劇の事故死。

ウィリアム王子とヘンリー王子が、父の愛人であったカミラ夫人に対して複雑な感情を抱くのも驚くことではないでしょう。この3人がどんな関係にあったとしても、実際、90年代後半に父親であるチャールズ皇太子の気持ちはカミラ夫人にあり、実母が苦しんだ現実がありました。

英国全土で大騒ぎとなり、チャールズ皇太子とカミラ夫人の不倫も立証され、れは言い逃れができない事実となったのです。

子供も知っていた愛人の存在

英国人作家のペニー・ジュナーは、ヘンリー王子がいつ頃カミラ夫人とチャールズの関係を知ったのかは定かではないにしても、ウィリアム王子はカミラ夫人をよく知っていて、母親であるダイアナ妃が彼女をどう思っていたかを知っていたと明らかにしました。

それらは、間違いなく若い王子たち、すなわち現在の王室にも影響を与えています。1997年のダイアナ元妃の死はイギリス王室にとって、大きな転機となりました。まず、ダイアナ元妃の悲劇的な死は、誰にとっても全く予想外の出来事だったのです。

ダイアナ妃の突然の訃報

事故が起こったのは、ダイアナがボーイフレンドのドディとパリに滞在中のことでした。

ふたりの乗っていた車がパパラッチに追われ、トンネルに衝突したのです。誰もシートベルトをしておらず、ドディと車の運転手は死亡、ダイアナ元妃も事故発生の数時間後に亡くなりました

チャールズ皇太子とダイアナは亡くなる1年前に離婚していました。そこで、チャールズ皇太子は事故の2カ月前に、ふたりの息子たちへカミラ夫人と復縁したことを伝える決断をしていたといいます。しかし事故により、王子たちへの報告は見送られることとなりました。

見送られた報告

ウィリアム王子は「この二人の関係をためらっていた」とも伝えられており、チャールズ王子はしばらくの間、会話を見送ることにしたのです。それはいずれ2人の王子様が、いずれカミラの存在にもっと心をひらくことを期待してのことだったといわれています。

すぐには無理でも、時間をかければ変わっていくことというものはありますよね。チャールズ皇太子は、約1年後までこの話題を持ち出すことはなかったといいます。その間、カミラと子どもたちの関係は棚上げにされ、彼女が望んでいたほど早くは進展しなかったことは確かでありました。

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進展があったのは事故から1年後?

カミラ夫人が王子に会ったのは、ダイアナ元妃の死後から1年後のことでありました。ガーディアンの記事によると、元々面会は計画されておらず、ウィリアム王子はカミラ夫人がいることを知らず、父親に会うため宮殿に立ち寄ったと言われています。

ウィリアム王子とカミラ夫人は30分ほど話した後、カミラ夫人が最初に発した言葉は,

ジントニックが飲みたいわね

というカジュアルなものだったそうです。それは、ネガティブなものではなく、明らかに解決に向かって進んでいるようにみえました。

ウィリアム王子とカミラ夫人の面会はふいに行われた形でしたが、チャールズ皇太子は次男のヘンリー王子へ紹介するときは前もって計画をたて本人にも伝えていました。実際、ウィリアム王子とのふいの会談はすべての展開を早める結果となったのです。

「彼女は意地悪な継母ではない」

こう語ったのは、次男のヘンリー王子ですね。

逢瀬を重ねていたチャールズ王子とカミラ夫人ですが、ダイアナ妃との婚約後は人前で会うことは避けられていました。そのためウィリアム王子とヘンリー王子は、子供の頃、カミラ夫人に会ったことはなかったのです。

ヘンリー王子がカミラ夫人に会った数週間後、彼と彼女 (カミラ夫人) の子どもたちトムとローラは一緒にお茶を飲んだりもしています。会談の詳細はまだ明らかにされていませんが、出版された書「ヘンリー王子との会話」の中では、ヘンリー王子はカミラ夫人を喜んで弁護したと述べられています。

正直に言うと、彼女はいつも私とウィリアムにとても親しかった

彼女は意地悪な継母ではない

長い時間をかけて

カミラ夫人は、ふたりの王子と親しくなるのに充分な時間をかけてきました。

それは、2人の男性が何年にもわたって彼女についてどう語ってきたかからも明らかです。1998年11月、チャールズ皇太子の50歳の誕生日パーティーの準備を担当していた息子2人が、父親の隣に座るようカミラ夫人に勧める姿もみられました。

ヘンリー王子が後にコメントしたように、彼とウィリアム王子の仲は問題なく、「逆に気遣われる必要があったのはカミラ夫人の方だった」といいます。「ヘンリー王子との会話」によれば、ヘンリー王子はこう述べたというのです。

私とウィリアムを気の毒に思わないで、彼女 (カミラ夫人) を気遣ってください

彼女は素晴らしい女性で、私たちの父をとても、とても幸せにしてくれました

 

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気遣いを経て

ウィリアム王子は、子供の頃、父チャールズ皇太子とともに、よく一緒に休暇や旅行に出かけていました。1999年8月、一行は「アレキサンダー号」 と呼ばれる豪華ヨットで休暇を過ごしました。

BBCによると、ギリシャ全土を旅行して地中海を訪れた後、下船するときにも、一家は必要以上に長い時間をかけて「適切にみえるよう」充分な配慮をしながら行動していたといいいます。チャールズ王子は、カミラ夫人を数歩後ろに従えてヨットから先に降りました

ウィリアムとヘンリー王子もヨットを 「別々に」 降りました。旅の初めには、一緒に写真を撮られるのを避けるためにかなりの工夫がされていました。カミラ夫人はチャールズ皇太子と息子たちが着く前日にギリシャに到着するなど、家族で「居心地がよくなるよう」「国民が不快に思わないよう」お互いに思いやりをつくして行動していたのです。

ウィリアム王子にとってのカミラ夫人

2021年5月、ウィリアム王子は、インタビュアーがダイアナに嘘をつき手配されたBBCとのダイアナ妃の1995年のインタビューを批難しました。ウィリアムはツイッターを通じてビデオメッセージを送りこう述べたのです。

あのインタビューは私の両親の関係を一層悪くした

以来、数え切れないほどの人々を傷つけた

多くの人々が指摘してきたように、チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚はインタビューではなく、ウィリアム王子の父親とカミラ夫人自身の関係が原因だといわれています。(カミラにこそ問題があることをほのめかしたのはダイアナ自身だったとの指摘もありましたが) それでも、ゴタゴタがあったとしても、ウィリアム王子が継母と強い絆で結ばれていることは明らかなようです。

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まとめ

カミラ夫人とウィリアム王子の仲はどうなっているのか

一般的に「カミラ夫人はダイアナ元妃を追い詰めた悪役」だとされていますし、メディアも彼女に批判的な記事を長く書き続けてきました。

ダイアナ妃が嫁いでからも皇太子との関係を続けていた彼女。ダイアナ妃にとっては彼女が悪魔のように見えたでしょうし、王子たちにとっても一時は彼女の存在を嫌悪する時期があったかもしれません。しかしダイアナ元妃はすでに亡き人となり、王子たちも大人になり各々生涯の伴侶を得てかわいい王子たちが誕生しました。

王族であっても、そこは生きている者たちで折り合いをつけてやっていくのが世の常です。思慮深く、聞き上手なところが皇太子にとって居心地が良い理由であったともいわれるカミラ夫人、それ所以に王子たちとも良好な関係を築けているのかもしれません。

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管理人

歴史オタクの英日翻訳者。

スペインの児童書「ベラスケスと十字の謎 」に魅了され、世界史に夢中に。読み漁った文献は国内外あわせて100書以上。史実をもとに、絵画や芸術品の背景にある人間ドラマを炙り出します。

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