【カミラ夫人とチャールズ皇太子の若い頃】世界一嫌われた女性との馴れ初め

camilla charles youngイギリス王室

世界一嫌われた女性との異名をもつカミラ夫人。2022年、エリザベス女王が亡くなり、皇太子はチャールズ3世として即位しました。そしていよいよカミラ夫人は「王妃」となったわけですが、そもそも彼女は一体どのような人物なのでしょうか。この記事では、30年の時を経て結ばれた「チャールズ皇太子とカミラ夫人の馴れ初め」についてみていきたいとおもいます。

この記事のポイント
  • カミラ夫人のうまれたシャンド家と王家とは元々交流があった
  • チャールズ皇太子とカミラ夫人が出会ったのは1971年、ポロのグラウンド
  • 狩りや釣りなど同じ趣味を持つ2人はすぐに意気投合、親しい仲となった
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ふたりの馴れ初め

チャールズ皇太子が現妃となるカミラ夫人と知り合ったのは、1971年のことでした。それは夏の、ウィンザー・グレート・パークの水浸しになったポロのグラウンドでのこと。カミラ夫人は、皇太子がグラウンドの反対側にひとりでいるのをみて声をかけたのでした。

これは別に失礼なことではなく、カミラ夫人が生まれたシャンド家と、王室は随分前から親しい関係にあったのです。実際に、カミラ夫人自身も、何回か王家の人々の出席するリセプションに出席していました。

曽祖母も君主の愛人だった?

実は、カミラ夫人と王家には深い繋がりがありました。カミラ夫人の曽祖母にあたるアリス・ケッペルは、かつての君主エドワード7世の愛人であったのです。(下記にある家系図の、最左部にいる人物ですね)

アリスケッペル 家系図

その仲は確かなもので、エドワード7世が亡くなった時、王妃アレクサンドラは、愛人であったアリスへ「シガレット・ケース」を渡したそうです。それは、アリスがエドワード7世のために特注で作らせたもので、王妃も夫と愛人の晩年12年にわたる仲をよく知っていてのことでありました。

本当かうそか、伝えられるところによると、カミラ夫人は子供の頃、普通の女の子で夢みるようなおとぎ話よりも、曽祖母アリスが選んだような道に魅力を感じていたといいます。

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カミラ夫人に惹かれる皇太子

さて、ふたりの出会いに話を戻しましょう。

ダイアナと反対で、幼い時から狩や釣り、丘の斜面を転がる楽しみを覚えていたカミラ夫人が皇太子と親しくなるのに時間はかかりませんでした

しかし当時のカミラ夫人は、プレイボーイとして知られていた10歳年上のアンドリューと交際していました。当時チャールズ皇太子は22歳、ケンブリッジ大学で学位をとったばかりでありました。皇太子としてのプレッシャーに苛まれ、どちらかというと自信をなくして絶望していたのです。

親しき仲となって

(カミラ夫人の若い時の写真)

カミラ夫人は生き生きとしており、機転もきく頭の良い女性でありました。自信からきているのか、色っぽさも兼ね備えており、皇太子が彼女に夢中になるのも無理はなかったといえるでしょう。

その後、アリス・ケッペルの私邸の隣にあったカミラ夫人の簡素な住まいがふたりの居場所となります。チャールズ皇太子はカミラ夫人に全面的に支えられているといっても過言ではなく、むしろ彼女なしでは生活が (気持ち的に) 立ち行かないほどでありました。

チャールズ皇太子がカミラ夫人へ結婚を申し込んだのは、1972年1月のことでした。

一旦の終止符

しかし王室は若く純粋な妃を求めており、そして、皇太子は、彼女の正式な恋人であったアンドリュー・パーカー・ボウルズの存在には勝つことができませんでした。カミラ夫人はアンドリューと結婚、チャールズ皇太子は悲しみを抱えて生きていくことになったのです。

1974年にカミラ夫人には息子トムが生まれ、その4年後には娘サラが誕生しました。それでもチャールズ皇太子の心がゆらぐことはなく、1979年に皇太子はこう懇願します。

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アンドリューと別れてくれないか

しかしスキャンダルを気にし、カミラ夫人が頷くことはありませんでした。

しかし最初の出会いから約10年、皇太子と夫人はまたしても愛人関係となったのでした。これがチャールズ皇太子とカミラ夫人の、あまり知られていない馴れ初めですね。

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まとめ

チャールズ皇太子とカミラ夫人の関係が、はれて公けになったのは1999年のことです。カミラ夫人は元々チャールズと再婚してことをややこしくするよりは、王位継承者の交際相手であり、良き理解者でありたいと望んだそうです。

98年秋、ふたりの関係は英国国教会により正式に認められることとなりました。

roma

ふたりの関係は堅固であり、誠実で理解と同情に値するからだ

そして公式に結婚が発表されたのは、ふたりが出会ってから約30年後のことでありました。

そして、ときに糾弾されながらも、「友愛」を貫き、皇太子を支え続けたカミラ夫人。本当に人それぞれ色々な生き方があって良いのですが、「人生は本当にわからない」ということを真に感じさせるストーリーなのでありました。

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管理人

歴史オタクの英日翻訳者。

スペインの児童書「ベラスケスと十字の謎 」に魅了され、世界史に夢中に。読み漁った文献は国内外あわせて100書以上。史実をもとに、絵画や芸術品の背景にある人間ドラマを炙り出します。

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