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【早すぎる埋葬はやめて】暗い棺で目覚めた者たちの恐怖の物語

2020/02/10
 
【早すぎる埋葬はやめて】土葬されて、棺で目覚めた者たちの恐怖の物語【早すぎる埋葬はやめて】土葬されて、棺で目覚めた者たちの恐怖の物語
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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

 

日本では火葬がメインなので、なかなか土葬を意識することってないですよね。今回ご紹介するのは過去に実際にあった、世にも奇怪な物語なわけですが、現代では専門家が「エンバーミング」という処理をきちんと行うので、こういったことは(おそらく)ないと思われます。なので、安心して「こんなこともあったんだ」というスタンスで読んでいただければ幸いでございます。

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中世におきた、まさかの棺で黄泉がえり

【早すぎる埋葬はやめて】土葬されて、棺で目覚めた者たちの恐怖の物語

土葬を基本としていたキリスト教。ただの怖い話しか作り話かというとそうではなく、たまに次のような例があったというのです。それは埋葬場所を移動しようと古いお墓を掘り返したときのこと、

  • 遺体の腐敗がやたらと遅かったり
  • 棺の中で身体の位置が変わっていたり
  • 顔を恐怖に歪ませ、爪が血まみれになっていたり

明らかに「一度生き返った形跡」があったそうです。ただ目覚めたのは深い土の中で、棺には釘打ちされていますので出るに出られず結局あの世へ…。それにしても一度「死んだ」ことを確認されているのに、なぜか蘇生したという事実があるわけで。医療が発展していなかったといえど、人間の身体は未知に溢れています。ちなみに中世ヨーロッパでは解剖医が死体を集めており、それに便乗した墓泥棒もいたそうです。なんとバチあたりな…ちなみにその倫理的にアウトな方々はそれなりの最期をむかえています。悪いことはするもんじゃないですね。

 

サディズムの始祖も怖がった、棺のなかでの目覚め

サディズムの由来は、サド伯爵 マルキ・ド・サド Marquis de Sade(サディズムの始祖 マルキ・ド・サド Marquis de Sade)

フランス革命期の貴族、小説家であったサド伯爵彼の作品は暴力的でポルノを含むものが多く、虐待などでパリの刑務所と精神病院にもいれられています。現在その書籍は高い評価を受けているものの、その作品のほとんどは獄中で書かれたものです。ちなみによく知られているSMのS (サディズム) の語源はこの「サド伯爵」に由来しているといわれています。

そんな風に人を痛めつけてきた彼ですが、生きたまま埋葬されるのだけは嫌だと「遺体は木の棺にいれること、48時間経過するまでけして釘を打たないようになんども念を押したといいます。晩年は肥満の身体を引きずり、喘息持ちでまた人生にも絶望していたそうですが、サディズムの始祖が「最期に自分が苦しむのはいやだ」と駄々をこねたのは少し滑稽ともいえますね。

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アンデルセンは寝る前に手紙をかいた「私は死んではいない」と

ハンス・クリスチャン・アンデルセン(ハンス・クリスチャン・アンデルセン 人魚姫、みにくいアヒルの子、マッチ売りの少女などの作者)

とはいえ、実際に、なぜか目覚めたら目の前は真っ暗で、狭い箱のなかに入れられていたいくら叫んでも暴れても誰にも気付かれず、また出る術もない、というのはたしかに恐怖以外のなにものでもないですね。絶望的な孤独に打ちひしがれゆっくりと残酷な死を待つばかり有名な童話をいくつも残したアンデルセンも同じだったといいます。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

彼は生涯旅から旅へとゆらめく日々を送って暮らしていましたが、晩年は生きたまま棺にはいることを恐れて、ホテルのベッドで眠る時には必ず「わたしは死んでいるように見えるかもしれませんが、死んではいません」と書いた紙をそばのテーブルにおいていたといいます。冗談のようですが、日頃から友人に「納竿には必ず動脈を切ってほしい」と漏らしていことから、本当に「棺で目覚めること」を恐れていたのでしょう。2人とも作家ですから、余計に想像力がはたらいたのかもしれません。

 

アメリカ建国の父、まさかあのひとも

ジョージ・ワシントン(ジョージ・ワシントン)

アメリカ建国の父、ジョージ・ワシントンも同じく「棺の中で目覚めること」を恐れていたといいます。1799年乗馬中に雪混じりの雨にあたり、風邪が原因となって死の床についた彼は、いよいよかというときに秘書へ「絶対に3日間は墓にいれないでほしい」と繰り返しうったえたそうです。

ちなみにいまもこの恐怖は完全になくなったわけではなく、一部では『携帯を棺にいれる』という、なんとも現代的なアイディアを用いているとか、ないとか。実際私がもし土葬になったら携帯を必ずいれてほしいですが、携帯は土に返らないですからね。いつか掘り返される、というのもあまりいい気はしませんね、にぎやかな人生でしたから、この世を離れるときはバッタバタするより、静かに旅立ちたいものです。

 

現代のアメリカの土葬はどうなっているのか

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現在アメリカでは土葬の際に、しっかりとエンバーミングと呼ばれる処理がおこなわれています。これは日本語では、「体防腐処理」「遺体衛生保全」と呼ばれるものです。

具体的には、

  • 全身の消毒・洗浄
  • ヒゲ・髪を切ったり、身なりを整えて、
  • 静脈から血液を抜き、動脈から防腐剤を注入

さらに、

  • 腹部に穴をあけて腐敗しやすい臓物、残った血液を吸引
  • 防腐剤を注入、切開部分を縫合

 

といった処理です。

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遺体は数日~2週間程度保存することができるそうです。また防腐処理により感染症の予防にもつながるため、エンバーミングの発達は土葬に関する問題の改善にも寄与したのでした。最近ではアメリカでも「より衛生的で費用を節約できる」火葬が広まってきており2013年には火葬を選択した割合が45.3%に達したといいます。(1998年は24%だったので、かなりの普及具合)

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あとがきにかえて

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というわけで、この記事では実際に起きた奇怪な黄泉がえりの物語と、現在の土葬についてご紹介しました。キリスト教には「最後の審判」という概念があります。この世界がいつか終わりを迎えた時、死者が全員復活した後に空から彗星が降ってきて、その結果、生前の行いにより天国行きか地獄行きかが決定する、という考え方ですね。現代の技術で、そこまで徹底的に血を抜き、防腐処理を徹底してを行なったら、さすがに棺のなかで目覚めるということは物理的になさそうですね。

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こんな話を思い出しました、『人を助けたいという思いから、死体解剖 (死の原因究明) に精を出していたあるドクターのお話し』です。誰よりも勉強しているはずなのにそのドクターの病院の死亡率は異常に高い。わからない日々を過ごし最終的にわかった残酷な真実。異常に高い死亡率の理由、それは「ドクターが関わった死体からのウイルスを自らが運び屋となって持ち込んでいたこと」だったのです。自然の摂理には抗えず、二次被害を防ぐためには一見「そんなことしていいの」と思うこともしなければいけないんだな、とエンバーミングを調べていて思いました。医療の進歩はすごいですね、それにしてもまさか「SMS (サディスト)」の起源をこんなところで知るとは思いませんでした。色々とつながっているんですね。

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バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。ダーリンはアメリカ人、ゆるゆる仲良くやっています。

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