EVER UPWARD. WE CAN DO IT.

【ネットワークビジネス洗脳と解き方】抜け出せなくなるカラクリ

2019/03/28
 
この記事を書いている人 - WRITER -
バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち、英会話スクールの公式カウンセラーを併任。

 

前回の記事では、素人でも出来る、洗脳の解き方をご紹介しました。

今回は洗脳を解くヒント、ネットワークビジネスにハマっていくメカニズムを解説していきます。「経済セミナー」「自己啓発セミナー」色々な肩書きを巧みに使い、勧誘行為のための場所が各地に存在しています。行動力のある若い人たちには、自分でも気づかぬうちにハマってしまう可能性があることをまずは知っていただければ幸いです。

スポンサーリンク

なぜ、この話しをするのか

最近は企業や大学も積極的にセミナーを取り入れる為、若者も「セミナー」というものに抵抗を感じずらくなっている節があります。自分を成長させる為に学んだり、お金を投じること自体に害はないのですが、根拠のない虚像をそのまま盲信して他人巻き込んでしまうと、自殺や訴訟などの重要な事態にも発展しかねません。お金儲けや生き方はそれぞれの自由ですが、どんな形であれ「お金をもらう」事の責任を認識することが大切です。

ひとりひとりが責任のある行動し、人と社会と関わっていく、それが何より自分の豊かさに繋がっていくことを再度認識し、嫌な思いをする人がひとりでも減ることを願い、この記事を残します。

 

ネットの情報はウソ、という見解について

 

ネットワークビジネスにハマっていくと「マイナスな情報自分たちの成功を邪魔する悪い物」と捉えるようになっていきます。「自分たち」と「世間」は違うのだ、という善悪の二元論から、「内と外」という関係を作っていくのは、実際にカルト宗教などにも取り入れられて社会問題になっている部分ですが、マインドコントロール下にあるとその不自然さには気づかないことが大半です。

重ねてになりますが、思い切って踏み出すことを「チャレンジ」と捉える人がいますが、勇敢なことと、軽率なことは違います本当に自分の描いた夢を、やるべき事を成す為には、やるべきで無い事、ネガティブ(自分にとって一見不都合だと思える情報)も知っておく必要があるのです。

 

本当は怖い自己啓発セミナー

ネットワークビジネスでは、高確率で土日にセミナーが開かれます。自己啓発セミナーの起源は「リーダーシップ・ダイナミックス・インスティテュート」を設立し、自己啓発をセミナービジネス化したアメリカのウィリアム・ペン・パトリックにあるといわれています。

そのセミナーの実態は、睡眠時間を削られたり、恥談の告白を強要されたり、失敗談を嘲笑されたりすることによって、自分の殻を破る一種のマインドコントロールのようなものでした。日本においては1973年頃、化粧品を商材にマルチ商法を行なっていたアメリカの企業が、販売教育として持ち込んだのが大きな普及のきっかけとなったと言われています。

つまり、そもそも、自己啓発セミナー自体がマインドコントロールのために作られたものなのです。その手のセミナーでは、激しい感情の起伏を体験させて、理性的な判断を鈍らせていく手法がとられています。”そのポジティブシンキングはやめなさい あおたけふみ著”のなかに マインドコントロールの3ステップが非常にわかりやすく書かれていたのでご紹介します。

 

マインドコントロールの3ステップ

 

段階1 意識解凍

小さな「セミナールーム」といった会場に集められ、「感情のジェットコースター 」を体験させます。自分の辛い過去を話したり、大袈裟に共感しあったり、はたまた褒めあいで承認を与えたり。こういった感情を大きく揺さぶるような体験を集団のなかで積み重ねていくと、感情は混乱をきたします。こうなると、どんなに強固な精神を持っている人でも、簡単に理性的な判断がくだせないような状況がうまれるのです。

 

段階2 意識の改革

理性が効かなくなったところで、「新しい価値観」を埋め込むのがネットワークビジネスの特徴です。これは大体「運営側に都合の良い解釈 」だったりするのですが、実際にベストセラーになっている文献や、巷でも有名な実在の人物の言葉を巧みに織り交ぜてくるので、あたかもそれが「成功するためには不可欠」だと錯覚させられてしまう傾向があります。

その状態で、本当にやりたいことは何か、その人生で本当に良いのか、と何度も問われると、「今までの自分は偽物なのかもしれない」「本当の人生を生きなくてはいけない」といった理性の外れた思考が自分のなかに湧いてきます。

人はなりたかった自分と現実との間にあまりにも大きな差があったとしても、折り合いをつけて、またはそれを埋めるために自ら努力を積み重ね、バランスを取りながら社会生活を送っていくものですが、今まで我慢をしていた人や、真面目な人ほど、「私は我慢させられてきたんだ」「本当の居場所はここだった」と、いままでの自分が間違っていたここが正しい、と初めて自分の本当に価値が認められたような錯覚に陥る傾向があります。

 

段階3 意識の再凍結

ネットワークビジネスでは、「夢を実現させるためには、実行計画を綿密させる必要がある」と教えられます。「●年の●月●日までに、月収●●万円を稼ぐ」という具体的な数字を元に作っていく仲間の数を逆算していくのです。

そして最後は「自分で決めたことなのだからやりきる!」と自分に言い聞かせるのでで、これが尾を引き、実は作られた思考であるにも関わらず、「これは自分が決めたことだ 」と信じ込み、気が付いた時には自分の夢を叶えるために、仲間づくりに邁進するようになります。

 

何故、マインドコントロールに気付かないのか

最初は怪しんでいた人も、組織内に存在する「成功者」の話しに、いままで自分が信じてきた価値観や、耳にした言葉が出てくると、織り交ぜられた新しい話しも全て正しいかのように感じてしまうのです。

記事:【ネットワークビジネス】洗脳と解き方|マインドコントロール下の思考例に統計から見ると月に100万円以上を稼ぐ人の割合は0.4% に過ぎず、 単数字だけを考えれば 1万人に4人であることを記載したのですが、これはネットワークビジネス界でも成功して、年収何千万を稼ぐ人が確かに存在していることを同時に証明しています。

上手な嘘をつくコツは、九割の真実に一割の嘘を混ぜる事だと言われますが、このような簡単な心理トリックでも、お茶やメール、貸してもらった本やキャッシュフローゲーム等の「遊び」の体験が絡めるようにして積み重なっていくと怪しむことすらなくなっていくので、マインドコントロールは思うより、簡単で強烈な事を認識しておく必要があります。

勇敢なことと、向こう見ずことは全く違う

ネットワークビジネスでは、一番コミュニティに貢献した、または成果を出したといった「誰よりも行動した人」「チャレンジした人」が承認されていきます。

危険性を感じる感覚が麻痺している状態で、色々な行動を起こすというのは本来危険なことです。「夢のため」と言いながらも、貯金を切り崩したり、ローンを組み見かけの実績を作ったり、本来ならよく考えなければいけない決断も、期限があるから」「結果を出せば回収できるからといって自分に都合のよい解釈をして簡単にヨシとしてしまう 。

行動力」「チャレンジ」という言葉は一見響きがいいのですが、自分では行動的になって充実しているつもりが、実は理性的な判断が下せなくなっているために、行動一つ一つが「軽薄」になっている可能性を自分でしっかりと認識する必要があります。

 

どんなものでも、綺麗事だけでは稼げない

良い商品を紹介した口コミ料だから仕事の給料ではない、「私は良い商品(仕組み)を広めてみんなで幸せになりたい」と言っても、それは名目だけの問題で、売買取引きを行い、どんな形であれ金を受け取っている以上はビジネスです。

そういう組織(仕組み)の傘に自分が入るということは、自立した他人も巻き込んでいく可能性があることを理解して、しっかり金儲けとして認め、責任と覚悟を持ってやっていかないと、自殺や裁判といった思わぬ事態も招きかねないことだけでも、知っておくと、いいのではないでしょうか。

本当は小さな不安であったり、些細な心配だった時から認識して、実際に大きくなる前から心の準備をしておくべきだった問題も、「(信じている)成功者のマインド」を実践していると、きちんと認識出来なくなっていくわけです。そしてある日突然現実の大きな問題になって目の前に現れた時、「マインド」だけでは誤魔化しきれないような現実に直面してしまう可能性があります。大きな精神的ショックを受けるのも、最終的な責任を取るのも結局は自身なのです。

おわりに

わたしは、ビジネス自体が悪いものだとは思いません。それで本人が儲かって、一緒にやってる人間も納得してやって、誰にも迷惑かけないのであれば、何をやるかは本人の自由だからです。会社だけにとらわれるのはキツいと私も思います。だから、単体の通訳・翻訳にもはいりますし、いつ何があってもいいように複数の仕事を選べる状態を作るようしています。

ただし、自分が良いと思い起こした行動が周りへどんな影響を与えるのか。「教えてもらったタメになること」や「成功のための価値観」を妄信的に信じ過ぎると、後で「えらい目に合う可能性」があることを、どこかで教えてもらう必要があるのかなと、そういった情報に触れることの出来る場所が増えるといいですね。

スポンサーリンク

この記事を書いている人 - WRITER -
バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて通訳、翻訳に従事。フリーの翻訳やイベンター、司会業など複数の職を持ち、英会話スクールの公式カウンセラーを併任。

Comment

  1. 坂倉 より:

    いま、まさに家の母がマルチに完全に洗脳され、そのセミナーをききに今日香港へ向かいます。わたしは母からすこし話を聞いた事、母の行動とテンションがおかしい。ワクワクしていると気持ち悪さをおぼえ、会社を検索したところ被害者の方々の話や被害者の会のかたと連絡をとりあい。どうにか洗脳をとこうとしましたが、恐ろしいです。私を敵みたいに傷つく事を平気でいい、私がすることにたいして、インターネットは信用できない
    この会社はまともだ。邪魔をするな。自分の金なんだから迷惑はかけてない!もう、どうにかなりそうです。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です