エプスタイン島とアンドルー王子の関わり【波紋を呼んだプリンスの現在】

Prince Andrew Jeffrey Epsteinイギリス王室

2019年、大富豪ジェフリー・エプスタインが買春の疑いで逮捕されました。無罪が主張されましたが保釈は認められず、後に氏はマンハッタンの拘置所で死亡。

エプスタイン氏の死因は自殺と断定されましたが、事件は多くの著名人へも波紋をもたらしました。この記事では、共に血祭りにあげられたアンドルー王子と事件の関わりについて触れていきます。

この記事のポイント
  • エプスタイン氏の島で行われていた未成年者の買春事件
  • この島へ複数回出入りしているとして余波を受けたのが英国のアンドルー王子
  • 真偽のほどは定かでないが、被害者女性からの告発が相次ぎ公務を退くこととなった
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エプスタイン島事件

2019年夏、エリザベス女王の次男アンドルー王子は声明で、近い将来公務から身を引くことを発表しました。問題となったのはエプスタイン事件です。

エプスタイン氏は、個人が所有する島に何人もの少女を連れ込んでいたとして、少女の売春勧誘、売春斡旋で有罪判決を受けました。まるで小説のような大富豪の裏の顔に、世界は震撼しました。交友関係にイギリス王室のアンドルー王子など著名人が多数存在し、エプスタイン逮捕後には、彼らにも疑念の目が向けられました。

アンドルー王子の関与

一旦噂も薄れたように思えたのですが、2021年8月に、王子はエプスタインの被害者とされているバージニア・ロバーツ・ジュフリーから性的虐待で告発されたのです。

ジュフリーは、アンドリュー王子から2001年にニューヨークやロンドンなどで3回にわたり性的暴行を受け、「多大な精神的、心理的な苦痛と損害」に悩まされ続けているとして、アンドリュー王子を提訴しました。以前、アンドルーは彼女に会ったことはすべて否定していましたが、これを機に王子への疑いや非難が再燃するに至りました

エプスタインとの出会い

2人の親交は1999年、当時エプスタインの彼女であったギスレーン・マクスウェルがアンドルー王子をエプスタインに紹介したことから始まったといます。マスクウェルは、数えきれないほどの少女の買春に関わっていたとされています。

またエプスタインが刑務所から釈放された数年後の2010年にも、2人はセントラルパークで一緒に歩いているところを写真に撮られています。その2年前にエプスタインは未成年者を巻き込んだ売春勧誘の重罪で有罪となり、懲役18ヶ月の判決を言い渡されました。(司法取引により、実際は収監から13ヵ月で出所)しかし、当のエプスタイン氏が、収監中に自殺を遂げたことから真実を知ることが難しくなってしまいます。

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アンドルー王子の弁明

アンドルー王子は声明で、「ジェフリー・エプスタインと交友を持ったことは間違いであり、誤りだった」 と認めますが、自分の行いについては否定を続けました。「(今回のエプスタインの逮捕と) 有罪判決につながったような行動を目撃したことも、疑ったこともなかった」 と述べたのです。

NBCニュースから疑惑について尋ねられたバッキンガム宮殿は、「未成年の児童に対する不適切な行為は、断じて真実ではない」と声明を出しました。

被害者女性からの告発

一方で、被害者女性からの告発は相次いでいました。

2019年8月27日、エプスタインの被害者の一人、ジェフリーが記者会見を開きました。アンドルー王子について具体的に尋ねられると、彼女は「彼は自分が何をしたかを正確に知っているので、私は彼がそれについて正直になることを望む」と述べました。

同年9月には「アンドルー王子は加害者であった」 と話し、アンドルー王子が彼女に、計3回も性的虐待を行なったことも語りました。アンドルー王子は、根拠がないとしいてそれらの告発を否定し続けていました。

アンドルー王子の現在

アンドルー王子は、2019年11月、BBCのインタビューで、王室の職務から退くことを発表しました。そして2021年3月30日、ウィンザー城を離れることになりました。エプスタインの元恋人ギレーヌ・マクスウェルは、いかがわしい目的のために10代の少女を募ることを手伝ったとして2010年7月に逮捕され、以来、ブルックリンの刑務所に拘禁されています。

新たにマクスウェルにはニューヨークとフロリダで1994年から2004年にかけての容疑が加わり、この期間中にアンドルーはエプスタインと親交を持っていることから、アンドルー王子の疑惑は晴れず、裁判が続いていました。しかし、2022年にはアンドルー王子は和解金を渡し、訴えは取り下げられるに至りました。

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まとめ

エプスタイン氏の島で行われていた未成年者の買春事件。この島へ複数回出入りしているとして余波を受けたのが英国のアンドルー王子。真偽のほどは定かでないにしても、被害者女性からの告発が相次ぎ公務を退くこととなったのでした。

アンドルー王子は和解金は渡したものの、最後まで容疑を否認し続けました。しかし一連の疑惑により、王室人としての称号も返上されています。

事件が尾を引いているのは、主犯者であるエスプタイン氏が拘置所で自殺を遂げたことも一因しているのかもしれません。アンドルー王子の復帰の道はいまだに見えていないのでした。

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