【ダイアナ妃とマーガレット王女の険悪説】2人の間にうまれた消えない亀裂

イギリス王室

慣れないイギリス王室で孤独だったダイアナ妃の心の拠り所は、慣習に縛られないマーガレット王女だったといいます。しかしダイアナ妃がBBCのパノラマインタビューに出たことで、ふたりの関係は急速に悪化していきました。この記事では、2人の間に何があったのかを紐解いていきます。

この記事のポイント
  • 公に、チャールズ皇太子の浮気や王室での出来事を暴露したダイアナ妃
  • マーガレット王女はこの振る舞いに激怒し、ふたりの仲に亀裂が生まれた
  • それは王女自身がしきたりに苦しみながらも、王室の伝統を何より大事にしていたからだといわれている

 

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亀裂を生んだインタビュー

ダイアナ妃 (BBCインタビュー)

ダイアナ妃が、BBCテレビ番組『パノラマ』のインタビュー映像に出演したのは1995年11月のことでした。そして、チャールズ皇太子の浮気を含む、イギリス王室の内情を赤裸々に告白しイギリス全土を驚かせたのです。2,300万人もの視聴者にカミラ夫人の存在を匂わせ「3人で結婚したようなもので、混み入ったものでした」と公にしました。

​それが最初に放送されてから25年後、「バシール氏がダイアナ元妃をだまして私生活について話させたのではないか」、という申し立てを受けて、このインタビューは現在BBCにより再調査がなされています。これはダイアナの弟であるスペンサー伯爵とその息子であるウィリアム王子の意向でもありました。

破綻したのはチャールズとの関係だけではなかった

​このインタビューにより王室は衝撃をうけ、エリザベス女王は2人がこれ以上公けの場で醜態をさらさないよう、すぐにダイアナとチャールズに離婚を要求しました。カミラ夫人の存在は家族がもう知るところであり、ダイアナ妃との不仲にも気付いていた上での進言だったのでしょう。

そしてこのテレビインタビューによって、もう一つの関係に亀裂がはいりました。それは、エリザベス女王の妹であるマーガレット王女との関係です。ネットフリックスの『ザ・クラウン』では2人の親近感が描かれており、その中でもマーガレットは、結婚式の準備段階でダイアナの不遇な環境に最初に気づいた1人でありました。

心の拠り所だったマーガレット王女

ダイアナ妃とマーガレット王女の関係

​ザ・クラウンのシーズン4では、マーガレット王女が、宮殿の型に従わせようとし続けると「ダイアナ妃が壊れてしまうのではないか」と警告するシーンもありました。彼女も自分の場所を見つけるのに苦労したことが強く示唆されています。

マーガレット王女自身も一筋縄ではいかない人生をおくってきました。初恋相手ピーター・タウンゼントと結婚することができず、つらい現実から逃げるように写真家のアントニー・アームストロング=ジョーンズと結婚しますが、それはして幸せな結婚生活ではなく、最後は不倫のすえに泥沼離婚に至りました

イギリス王室において、ヘンリー8世以来初めて正式に離婚したのがマーガレット王女だったのです。​1992年にひそかに録音されたテープの中で、ダイアナ妃は次のように言い残していました。

私は彼女をとても愛していますし、彼女は初日から私にとって素晴らしい人でした

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王室離脱後のふたりの関係

1993年、ーガレット王女は、ダイアナ妃と女王である姉エリザベスの間かわされた手紙を燃やしました。それは実際、憎らしさからではなく、長くダイアナの将来を苦しめるだろう数々の記録を消したほうがいいと判断したからだとも推測されています。

​2人はかつて一緒に劇場に行ったり、王室の契約に行く途中で車をシェアする仲でした。ダイアナ妃が暴露本を出版した後、2人の仲は冷淡になり始めましたが、多くの王族と同様、マーガレットはダイアナ元妃の前代未聞の伝記には目を瞑ったそうです。

関係は修復せず

事故死したダイアナ妃とマーガレット王女

​しかし1997年のダイアナ元妃の葬儀では、マーガレットが妃の棺に敬意を表して頭を下げるのを拒否しているのを多くの王室関係者がみていました。記者陣は、1995年の公開インタビューが2人の関係のターニングポイントだったと述べました。マーガレット王女との間に亀裂がはいったのは、ダイアナがBBCでスキャンダルを告発してからのことだったといいます。

その日以降、マーガレット王女は彼女と何の関係も持ちたくなく、彼女の行動について酷評する手紙をダイアナに送ったという話も残っています。​マーガレット自身は不倫と残酷な公の結婚の破綻に耐えていました。

不倫相手と旅行にいきスキャンダラスな写真を撮られたこともありましたが、れでも姉であり、女王であるエリザベス2世の顔をたて、生涯を生きてきたのです。その点、ダイアナは公の場で彼女の王室生活について赤裸々に公表するなど、王室の伝統を踏み越えていたのです。

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まとめ

ダイアナ妃とマーガレット王女の関係

マーガレット王女は、ダイアナ妃が亡くなった6年後、脳卒中によりこの世を去りました。

似たような物を感じていたからこそ、2人は近づき、自分が我慢し守ってきたイギリス王室のプライドがあったからこそ、ダイアナの行動が誰よりも許せなかったのかもしれません。色々な人の思いが渦巻生成り立ってきたイギリス王室。

ダイアナ妃は若くしてこの世を去りましたが、彼女が産んだ二人の王子ウィリアム皇太子とヘンリー王子は立派に成人し、二人の元にも愛くるしい子供達が生まれました。先日チャールズ3世が即位し王位継承権1位となったウィリアム皇太子、ダイアナ妃の血筋は確実イギリス王室へと受け継がれていくのでした。ダイアナ妃の悲劇はこちらの記事(【ダイアナ妃はなぜ亡くなったのか】皇太子との消えない因縁、今更聞けないイギリス王室)にまとめております。

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