【アン・ブーリン、首なし幽霊の目撃談 】処刑された王妃の無念とは

イギリスの歴史

イングランド王ヘンリー8世の2番目の妻アン・ブーリン。王の寵愛をうけ『王妃の座』につくも、男児ができないアンに嫌気がさした王は彼女に無実の罪をきせ処刑。

彼女が閉じ込められたロンドン塔では、いまも無念をはらせないアンの幽霊がでるといいます。この記事では、幽霊となったアン・ブーリンの目撃談をご紹介します。

この記事のポイント
  • よく目撃されているのが、ウィンザー城のホールを彷徨くアン・ブーリン
  • 幼少期を過ごしたヒーヴァー城では、楽しそうな姿が目撃されている
  • ロンドン塔はそういった禍々しい因縁や、恐怖も含めて観光名所となっている
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ウィンザー城を叫びながら

アン・ブーリンが斬首されたのは、セント・ピーター礼拝堂前の「タワー・グリーン」と呼ばれる広場ですね。しかし、アン・ブーリンが何度も目撃されているのが、ウィンザー城です。

なんでも彼女はよくホールを彷徨いているとか。また城内では彼女が写り込んだ写真が数枚、存在しているといわれており、また回廊では彼女が窓の中に立っていたり “城の廊下を頭のない体が、叫ぶ頭を抱えながら走っている”のを見た者もいるそうです。

ロンドン塔へ向かって走る謎の馬車

霧の濃い夜、ロンドン塔へ向かって走る一台馬車に、王妃らしき女性

こんな夜中にいったい誰が、と思いきや、それは膝の上に自らの首を抱いたアン・ブーリンだというのです。イギリスではこういった目撃談がまことしやかに囁かれていますが、ロンドン塔だけでなく、ヒーヴァー城でも多数の目撃談がよせられました。アン・ブーリンは幼少期をそこで過ごしたからか、そこで見る彼女はいやに楽しげだといわれています。

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アン・ブーリンはなぜ殺されたのか

アン・ブーリンにきせられた罪は、『妖術を使い王を誘惑した魔女』『臣下や実の弟と関係をもった』など明らかに冤罪と思われるものでした。実際のところ世継ぎが欲しいため、用済みとなったアンを手っ取り早く始末したかったのでしょう。

ヘンリー8世は無慈悲で残酷、手段を選ばないことで知られていますが、善良な王妃キャサリンを虐げて、アン・ブーリンに求愛したにも関わらずいらなくなったらさっさと首切り彼女の首が切り落とされたとき、彼は狩り場にいて「これでようやく寵姫 (ジェーン・シーモア) プロポーズができる」と喜んだといいます。

まとめ

悲劇の王妃といわれたアン・ブーリン。彼女の幽霊の目撃談は多く存在しています。ほかにも、ロンドン塔では他にも多くの高貴な人々が処刑された過去があり、人によっては近づくことすらできない曰く付きの場所となっています。イギリス人はそういった幽霊伝説が好きなお国柄なのか、ロンドン塔はそういった禍々しい因縁や、恐怖も含めて観光名所となっています。

近くに立ち寄った際は、ぜひ歴史を思い返しつつ尋ねてみてはいかがでしょうか。

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