【カミラ夫人の性格とは】8つのエピソードでみる新英国王妃の人柄

イギリス王室

始まりが不倫関係であったことから、あまり好意的に見られてこなかったカミラ夫人。しかし時が立ち、「王族としての役割」を果たしたり、国王チャールズ3世を側で支える姿が目撃されるにつれ、英国人の間での人気は年々高まってきています。この記事では、あまり知られていない新王妃、カミラ夫人の性格を8つのエピソードとともにみていきたいと思います。

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気取らない性格

カミラ夫人がチャールズ皇太子と出会ったのは50年以上前のこと。

ダイアナ妃という存在がありながら、不倫を続けていたことからとても意地悪な女性だと思われていますが、彼女は気取らないのんびりとした性格であるといわれています。彼女は上流階級の家庭に生まれましたが、気取るような女性ではありませんでした。

「その穏やかな物腰で、英国国民の心を掴んだ地に足のついた田舎娘」とも表されるほどです。かつての同居人は、寝室が散らかっている、というほどのんびり屋さんだともいわれています。

実は犬好き

エリザベス女王がコーギーを愛したように、カミラ夫人も愛犬を愛しています。

2011年には、シェルターからジャック・ラッセル・テリアの子犬 「ベス」 を引き取りました。ベスのために、彼女は2012年にもう一匹、同じ犬種のブルーベルを引き取っています。2頭は現在、バッキンガム宮殿における最新の王室犬となっています。

カミラ夫人は慈善団体「Medical Detection Dogs」の後援者でもあります。犬たちがさまざまな病気を嗅ぎ分ける実演を見たり、2019年2月、彼女は仔とその調教師を訪ね、新しい施設の開設を手伝ってきています。

高学歴でおしゃべり上手

カミラ夫人は最初、サセックスのダンブレルズ校に通っていました。そこから南ケンジントンのクイーンズ・ゲート・スクールで学び、その後スイスのモン・ファーティル・スクールとパリのブリタニーク学院に通いました。

カミラ夫人は、とても社交的な性格でも知られています。元々の性格だと言われていますが、これは王室生活で成功するのに役立っているといいます。カミラ夫人自身も、雑誌の取材においてこう語っています。

両親は、マナーや人との話し方を教えてくれた。

おかげで、王室の公務が楽になりました。

 

昔、家で世界で最も退屈な隣人たちとの夕食会があったとき、私たちは無理やり連れて行かれて、彼らと一緒に夕食を食べたことを覚えています。母は私たちを夕食のテーブルに座らせ、沈黙になると「話しなさい」というのです。

沈黙させないのは、気の持ちようです。

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気さくな継母

時には笑いをこらえずに、年間数百もの行事に出席するのは大変なことでしょう。カミラ夫人は、ユーモアのセンスとウィットに富んだ人物だと英国の雑誌は評しました。

たいていのことは笑って済まさなければならないし。

ときには少し笑いすぎてしまうこともあります。

笑わないために、飲み込んで自分をつねることもありますよ。

 

カミラ夫人はこう述べており、彼女の明るい気さくな性格を物語っています。これは義理の娘であるメーガン妃とも共通しているところがあり、2018年5月に開催されたイベントでは、ヘンリー王子のスピーチ中に蜂が鳴り止まず、ふたりとも笑いを堪えられないという場面もありました。(参考:19 Things You Didn’t Know About Camilla, Queen Consort of the United Kingdom)

実は飛行機が苦手

カミラ夫人は、飛行機が怖くて旅行が嫌いなことはあまり知られていません。
国王チャールズ3世とともに、超多忙なスケジュールをこなしていますが、家庭的なカミラ夫人は実際のところ旅行が好きではないといいます。

どころか、飛行機恐怖症なのです。恐怖症のため、彼女はコモンウェルスゲームズのためにオーストラリアのブリスベンに飛びましたが、追加の旅行を辞退。とオーストラリアや南太平洋の各地を旅行することができなかったこともありました。カミラ夫人は飛行機に乗るストレスに対処するために、EFT (Emotional Freedom Technique) と呼ばれるタッピング法を使用しているそうです。

カミラ夫人のファッション

カミラ夫人はいつも同じシャネルの靴を履いています。
つま先部分が黒いクリーム色のパンプス。それを着用するのは、「チャールズとカミラ」 を思わせるシャネルのダブルの 「C」 ロゴが綺麗にみえるからだとも言われています。ちなみにこのロゴは、ダイアナ妃がシャネルをあまり着なかった理由でもあると伝えられています。カミラ夫人は少なくとも2005年からこのクラシックシューズを履いており、現在は販売されていないそうです。

また、カミラ夫人が身につけている婚約指輪には歴史的な意味があります。

カミラ夫人の婚約指輪は、中央に5カラットのエメラルド・カット・ダイヤモンド、両側に3つのダイヤモンド・バゲットがあり、金色のバンドがついています。この指輪は素晴らしいだけでなく、歴史的な意味も含まれています。この指輪はかつて、王の祖母である王妃の母親のものでした。

ガーデニングの方が好き

カミラ夫人は多くの公務を抱えこなしていますが、実は人前に出るのはそんなに好きではないことも友人に明かしています。

時には朝起きて、自分にはできないと思う。

でも、ただやるしかない。

ダイアナ妃とは違い、カミラ夫人はチャールズ3世と多くの共通の趣味を持っていることでも広く知られています。カミラ夫人は、国王同様、乗馬や狩猟などアウトドアを楽しむことが好きで、ガーデニングも趣味の一つです。

許されるならば、一日中庭に出ているわ。

手を汚すのが好きなのです。

と慈善団体のイベントで記者団に語ったこともあるくらいです。チャールズ3世は、ダイアナ妃との結婚後もカミラ夫妻の「親友」であり続けました。実際、カミラ夫人と元夫アンドリューの最初の子供トムが生まれたとき、チャールズは名付け親になっています。

チャールズ3世の子供たちも、カミラ夫人の子供たちも、大切にしているのは「両親の幸せ」であり、義理の両親に対しても温かい感情を持っている、といわれています。

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まとめ

この記事では、カミラ夫人の性格がわかる8つのエピソードをご紹介しました。

カミラ夫人がイギリス国民だけでなく、王室の圧力にも勝利したのは明らかでしょう。ダイアナ妃の存命中、そして死後「最も嫌われた女性」といわれたカミラ夫人は、それでもチャールズ皇太子の側を離れず支え続け、自らの道をも切り開きました。

彼女の気取らない、そして気さくな性格は多忙な公務においてもおおいに役立っているといわれています。もちろん彼女を嫌っている人もいなくなったわけではないですが、カミラ夫人とチャールズ3世は、「たとえ王族であっても愛のために結婚すべきである」ことを証明しました。2人は次世代、つまりウィリアム王子とハリー王子が、自分たちの選んだ人と結婚できるように君主制への道を開いたともいえるでしょう。

半世紀前、離婚は絶対のタブーだとされていたイギリス王室。大きな余波はありましたが、そこに新たな風を吹き込んだのもまたカミラ夫人の強さだったのかもしれません。

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管理人

歴史オタクの英日翻訳者。

スペインの児童書「ベラスケスと十字の謎 」に魅了され、世界史に夢中に。読み漁った文献は国内外あわせて100書以上。史実をもとに、絵画や芸術品の背景にある人間ドラマを炙り出します。

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