【ザクラウン シーズン4がより楽しくなる相関図】イギリス王室家系図と交えて徹底解説

イギリス王室

11月中旬にリリースされたイギリス王室を描いたドラマザ・クラウン若き王女の戴冠からはじまり、数々の首相が変わる中で威厳と知識を身に付けていく女王陛下。そしてシーズンが進むにつれて、チャールズ皇太子アン王女の婚姻にも焦点が当たっていきます。

シーズン4では、皇太子を息子のように可愛がっていたマウント・バッテン卿が亡くなり、それに追随するように『ダイアナ嬢』が登場。皇太子の複雑な気持ちをともなう結婚が描かれました。この記事では、ザ・クラウン シーズン4の人間関係を、最新版のイギリス王室家系図を用いてご紹介します。※シーズン1の相関図については、こちらにまとめております。

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最新版のイギリス家系図

こちらがヴィクトリア女王から続くイギリス王室の家系図です。

ヴィクトリア女王は夫アルバートとの間に4男5女の9人の子供をもうけました。その中の1人が『エドワード7世』として戴冠、王位はその息子ジョージ5世へと受け継がれました。ジョージ5世はエリザベス女王にとって父方の祖父にあたる人物です。

エリザベス女王の父が巻き込まれた「退位騒動」

そうしてジョージ5世の子供が玉座を継いだわけですが、ここで一悶着ありました。長男のエドワード8が国王として戴冠したのですが、彼は愛する女性「ウォリス」との結婚を許さないイギリス王室に嫌気がさし、彼女のために国王を退位することを発表したのです。

国も王室も大騒ぎ、その後弟ジョージ6世 (エリザベス女王の父) が彼の代わりに国王として戴冠し、ヒトラーと関連して王室を危機に巻き込もうと画策したエドワード8世はイギリスへの入国も禁じられてしまいます。

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エリザベスの想定外の女王即位

そもそも王位継承者として育ってきたのは、長男のエドワード8世した。次男のジョージ6世、さらにはその子供であるエリザベスは王位継承には程遠いものと考えられていたのです。

しかし1956年 56歳ジョージ6世は、ヘビースモーカーだったこと、忙しい公務に追われ心労が祟ったことも重なり急死してしまいます。最後の公務に体調不良でいけなかった彼は、王女エリザベスに代理を依頼。海外公務に旅立つエリザベス王女の送迎をしました。これが父娘の最後の対面でありました。公務先で父の死を知らされた若き王女エリザベス、本国に戻って待ち受けていたのは「エリザベス女王」としての戴冠でした。

ザ・クラウンをより楽しむための王室家系図(参考:【エドワード8世とウォリス夫人】愛のために王室を離脱した英国王の末路)

ちなみにジョージ6世は『英国王のスピーチ』にも取り上げられており、とても勤勉で困難な状況も努力で乗り切る強くたくましい国王であり心優しい父でもありました。

女王の4人の子供達

最新 エリザベス女王まわりの家系図

シーズン4で主に取り上げられたのは、チャールズ皇太子とダイアナ元妃のエピソードでした。夢のような出会い、皇太子との婚約ダイアナ妃は出自も充分で見た目にも美しいダイアナ妃はイギリス王室が理想とする「花嫁」でありました。でも実際のところ、チャールズ皇太子の心にはカミラ夫人の存在がずっと消えずにいたのです。

それは心理的なものだけでなく「別れるため」と告げて会いに行ったり、ブレスレットを用意していたり。物理的にもカミラ夫人は常に皇太子の近くにいました。ザ・クラウンのシーズン4には、カミラ夫人の存在 (そして干渉) により心が壊れていくダイアナ妃の姿も描かれています。

エリザベス女王を支えた首相たち

ザクラウンの家系図と相関図

ジョージ6世が崩御したとき、首相を努めていたのは保守党ウィンストン・チャーチルでした。まだ公務にも慣れないエリザベス女王に政治を教え、ぶつかりながらも国を守っていく姿は圧巻です。女王即位時の混乱期を上手に支えてくれたチャーチル首相、しかし時は残酷にもすぎていき、年老いた彼に首相の座を退くことを促したのもエリザベス女王でした。

その後も何人か首相が登場し、シーズン4ではあの「鉄の女アイアンレディ」と呼ばれたマーガレット・サッチャー首相が登場します。後にも先にも、首相の葬儀にエリザベス女王が出席したのは、ウィンストン・チャーチルマーガレット・サッチャー首相でした。

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あとがきにかえて

ダイアナ妃と、ヘンリー王子・ウィリアム王子

カミラ夫人を「王室に合わない」として、退け続けたイギリス王室。その結果無垢なダイアナ妃が花嫁候補にあがり、チャールズ皇太子はカミラ夫人に思いを残したまま曖昧に結婚が推し進められていきました。ダイアナ妃とチャールズ皇太子の姿をみて、マーガレット王女が「また悲劇を繰り返すの?」といったのは、彼女が愛する相手ピーター・タウンゼントと引き離され、不幸な結婚生活を身を以て経験したからでした。

そして彼女が感づいていた通り、2人の間の軋轢は深まるばかりでその溝が埋まることはありませんでした。周りが急かさず2人がもう少しお互いを知る時間があったなら、それとも最初からカミラ夫人の存在を王室が認めていたら、あの美しい元妃の死は避けられたのでしょうか。

ザ・クラウンには各人の様々な想いが混在しており、それがうまく史実と組み合わせられているところが魅力かもしれません。ドラマは事実に基づいたフィクションであり、ダイアナ妃についての史実はこちら【ダイアナ妃はなぜ亡くなったのか】今更聞けないイギリス王室 にまとめております。

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